АНДРЕЙ РУБЛЕВ / ANDREI RUBLYOV |
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[スタッフ] 脚本:アンドレイ・タルコフスキー、アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー/撮影:ワジーム・ユーソフ/音楽:ヴャチェスラフ・オフチンニコフ/美術:エフゲニー・チャルニャーエフ [キャスト] 1967年/モスフィルム製作/長編劇映画/35mm /シネマスコープ/パートカラー/2部作/182分 [解説] 映画はこの偉大な芸術家を主人公にすえ、15世紀ロシアの社会と人々の広範なパノラマを展開し、時代のさまざまな状況との関わりのなかで苦悩する芸術家の内面を浮き彫りにしていく。 アンドレイ・タルコフスキーとアンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキーは大胆自由にシナリオを構成、プロローグとエピローグを含む10のエピソードを重層的に積みあげて、時代と人間、社会と民衆といった巨視的なテーマで歴史の真実に迫ろうとする。 この映画に自ら出演を申し出たというアナトーリー・ソロニーツィンは迫真の演技で、一躍、個性派スターの名を馳せた。 なお、この映画は歴史の解釈をめぐって論議を呼び公開が5年間棚上げされた。 [ストーリー] 1405年、キリールは旅すがら出合ったビザンチンの名匠フェオファンが、モスクワでの新しい仕事に同輩のアンドレイを抜擢したことを知り、自分より画才が優るアンドレイヘの嫉妬心から俗界へ下った。モスクワでの仕事が始まってのちも、アンドレイの苦悩はいよいよ深まる。貴族の血なぐさい内紛、タタールの来襲、芸術家の両眼をつぶしてしまうような大公の残虐な仕打ち、夜の河辺で全裸で踊りふける異教徒の猥雑な騒ぎなど、ロシアの混沌を目のあたりにして、アンドレイの苦悩は深まるばかりだった。そしてタタールの襲撃から白痴の少女を救おうとして一人の男を殺してしまったアンドレイは罪の深さに絵筆を捨てて厳しい修行生活に戻る。 1423年、教会のために巨大な鐘の鋳造が行われている。この時、鐘作りの名匠の父親は既に亡かったが、父から鋳造の秘伝を教わったと偽って鐘づくりに凄じい情熱を賭ける若い職人ボリースカの姿があった。彼と民衆の情熱が鐘を完成させるのを見て、アンドレイは再び民衆への信頼と愛をとり戻す。偉大な画家への一歩はこの時始まったのである。 |
企画概要|上映作品|タルコフスキー年譜|武満徹インタビュー|タルコフスキー論|関連情報
監督作品:殺し屋|
関連ドキュメンタリー作品:in 「ノスタルジア」|in 「サクリファイス」
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