『ブロウ・ジョブ』 BLOW JOB
1963年/35分/16ミリ/モノクロ/サイレント/18FPS

あおり気味のとらえれた青年の顔。時折見せる苦痛と恍惚に満ちたその表情。ホモセクシュアルなエロティシズムを感じさせるその映像はウォーホルの死後もさまざまな写真に引用され、ウォーホル初期映画の代表作の1つと言われる。作品タイトルが意味している行動は、それが実際に行われているにしろ、フレームの外での事でありその真偽は、観客の想像力に委ねられている。

『ヴィニール』 VINYL
1965年/64分/16ミリ/モノクロ
脚本:ロナルド・タヴェル
出演:ジェラード・マランガ、イーディ・セジウィック、オンディーヌ他

ウォーホルの第2期の映画は、より演劇的で、性のタブーの探求をおこなう彼の“スーパースター”たちをフィーチャーしている。イーディ・セジウィックを一夜にしてスーパースターにした伝説の映画としても有名。後にキューブリックが映画化したアンソニー・バージェスの小説『時計じかけのオレンジ』の最初の映画化。一応のシナリオはあるが右端に座ってそれを見ているイーディがそのすべてを台無しにしてしまったSM的な室内劇の傑作。“アクション”はカメラが切り取るフレーム内を循環し、それぞれのシーンは、身振りが持つ情感についての緻密に組織化された演劇となっている。
アンディ・ウォーホル映画回顧展2014
Fプログラム(99分)

2/16(日)17:00/ 20(木)15:00/ 24(月)15:00/ 25(火)19:00/ 28(金)15:00
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