マフマルバフ・フィルム・ハウス


2002-2003 Image Forum & Daguerreo Press, Inc. All rights reserved.


会場に殺到した数千人の大群衆に向かい、監督がハンドマイクを手に叫ぶ。「今年は映画誕生100周年です。このよき年を記念して俳優志望の人々を題材にした作品を撮ります。既にカメラを回し撮影を始めました」 どよめく群衆。そう、みんな映画に出たいのだ!! コンチハ映画!(タイトル直訳)

(どの人かはカラー面のマークで見つけてね)
*マリリン・モンローに似てるといわれてます。
★恋人が結婚を反対されて外国に行ってしまいました。後を追いたいけど、出国ビザがおりないの。監督の映画に出ればカンヌ映画祭に行けるから応募しました。
♪悪役に向いていると思います。
☆革命前は政治犯で刑務所に入ってました。映画に出たくて息子2人も連れてきました。
そして、監督は強烈な自己主張を繰り広げた16才の女の子2人◎を、自分の席に座らせ、面接官にしてしまう。すると彼女たちは面接官になり切って、応募者たちを容赦なく責め立てます。人間て怖い。でも、さっきまでいじめていた応募者の中に彼女たちを戻した監督が一番怖い…。
愛すべき映画好きの、祝祭感覚あふれる一挙一動に爆笑しながら、いつしか支配する者とされる者の人間研究にまで深化してしまう知性の切れ味。巨匠マフマルバフ、面目躍如の傑作がついに登場!!