マフマルバフ・フィルム・ハウス


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第48回カンヌ国際映画祭正式出品'ある視点'部門
ミュンヘン国際映画祭最優秀作品賞
第8回東京国際映画祭正式出品
(以上全て75分バージョン)

監督・脚本・編集:モフセン・マフマルバフ
撮影:マームード・カラリ
音楽:シャハルダッド・ロハニ
録音:ネザム・キアイ
出演:モフセン・マフマルバフ、シャガイエグ・ジョタト、
ミルハディ・タイエビ、モハラム・ゼイナルザデ、
他「映画に出たい!!」数千人のイランの人々
1995年/イラン=フランス合作/90分<ディレクターズ・カット>
カラー/モノラル/ビスタ(1:1.85)

配給:オフィスサンマルサン 共同提供:チャンネル・アジア

今回上映される90分バージョンは、イランで公開されたディレクターズ・カットで、カンヌでのプレミア上映の際に監督自身によって再編集され、その後各国で上映された75分バージョンを大幅に上回る長さとなっている。
とはいえ、全く新たな登場人物やシークエンスが登場するわけではなく、各エピソードのディテールがきちんと描かれるのがこの90分バージョンの特徴。特に長くなった部分の多くを占める、終幕の二人の16才の少女と、父と二人の息子、二組の同時面接は彼らのパーソナリティーが見事に浮かび上がる。極端に見れば「イベント」映画から「人間探究」映画に変貌を遂げていると言えそうである。
そして、マフマルバフの架空の銃に寄って次々と倒れる人々を活写する見事なモンタージュは、この90分バージョンだけのもの。
なお、97年のロカルノ映画祭でマフマルバフ特集が開催された折りに、一夜限りの余興として無字幕ながら3時間近くに及ぶ超ロング・バージョンが上映されたとの情報もある。