イメージフォーラムフェスティバル2007 特集:グッバイ・スタイリッシュ

日本招待部門

2005 年から2007 年にかけて制作された映画、ビデオ、インスタレーション、パフォーマンス作品の中からセレクトされた秀作、話題作24 作品を上映・展示いたします。本フェスティバルで発表された作品は、日本の映像アートを代表する作品として海外の映画祭、メディアアート・フェスティバル、シネマテークなどで広く作品され、国際的な視野から見ても注目作が集まる重要な場になっています。

single+8 still alive!

8ミリ映画の存続問題に揺れた2006年、多くの作家がフィルムイメージの多様性を訴えました。ビジュアリスト手塚眞は、8ミリフィルム最後の作品として『2006』を制作。昨年寺山修司賞を受賞した内村茂太は、『多摩川暮らしの手帖』で独特のストーリーテリングにより旧き良きホームムービーの世界を逸脱します。黒川芳朱(『映画 来るべきもの』)はビデオとのハイブリッドを模索し、伊藤隆介(『版#26-29』)はフィルムそのものを展示します。

ドローイング・アニメーション

TOKYO LOOP』で注目の若手作家清家美佳(『お向かいさん』)、和田淳(『そういう眼鏡』)が早くも新作を発表します。田名網敬一+相原信洋の注目のコラボレーション・アニメ『一寸法師』は、なんと名作絵本のキッチュな世界がモチーフ。また、世界的に注目される石田尚志(『絵馬・絵巻2』)、辻直之(『影の子供』)、黒坂圭太(『Agitated Screams of Maggots』 Dir en greyのプロモーション・ビデオ作品)が渾身の描線を披露します。

野心的なドラマ作品

2006年の大賞受賞作家小口容子は長編ドラマ『リアルアクセスディスコミュニケーション』でさらに過激に「絶対的な愛」を探究します。2004年の大賞受賞作家平林勇の『十七個の空間と一匹のウジ虫で構成された作品』では、たった一匹の蛆虫による壮大でちょっと可笑しい哲学探究が繰り広げられます。七里圭が監督する『ホッテントットエプロンースケッチ』は、人形幻想とパフォーミング・アーツと散文詩が衝突した映像の寓話です。

作品スチール