作品案内

YOYOGI

上映日程: 7月19日〜終了未定

ドキュメンタリー映画『YOYOGI』

1910年、日本で初めて航空機のパイロットが有人飛行に成功。空に舞い上がった。
1967年、その飛行場は役目を終え、市民の憩いの場として開かれることになった。
それが現在の都立代々木公園。それ以来この場所は、都市として成長していく東京の変化を見つめ、そこに住む人々や動物たちを迎え入れ続けている。

ピンクの桜の木と対照的に青々とした竹藪、緑のカーペットの様に広がる草原。若いカップルがベンチに座ってキスをして、シンバルのジャグリングを練習している2人の女性。赤いズボンをはいた男がメロディーを奏で、別の男は芝生の上で眠る。子供たちは土を蹴って走り回り、鎖につながれた猿が飛び跳ね、木々の細い枝には赤色が灯る。

来園する人間や動物たちは毎日その自然の舞台上で気づかないうちに劇を繰り広げている。

本作は、四季の移り変わりを背景に、公園で繰り広げられる来園者による大芝居を、静かに瞑想的に観察するドキュメンタリー映画である。監督は『Kontora コントラ』(2019年/アンシュル・チョウハン監督)などの撮影監督として活躍するマックス・ゴロミゾフ。エストニアで生まれた彼は2014年より日本に拠点を移し、公園を観察することで日本の文化や人々の営みをより深く理解したいとの思いでカメラを持って代々木公園に向かうようになった。
彼自身もまた遠い故郷から離れ、東京に生きる都市生活者として公園に引き寄せられた1人なのだ。

この映画では、代々木公園に訪れる人々が作り出す、絵画の様に綺麗で不条理な劇を見ることができるだろう。

監督/撮影:マックス・ゴロミドフ
2022年/エストニア・日本/ドキュメンタリー/DCP/5.1ch/73分
配給・宣伝:KUDO COMPANY ©︎Max Golomidov

▶︎2025年7月19日(土)より公開

《当日料金》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円