ニッツ・アイランド 非人間のレポート
私たちは 963 時間をオンラインゲームの中で過ごし、 ドキュメンタリーを作りあげた
仮想世界にフランスの映画クルーが潜入インタビューを敢行!
仮想世界(オンライン)に存在する、ある“島”。そこを舞台に繰り広げられるサバイバル・ゲーム〈DayZ〉。その島にフランスの映画クルーが潜 入し、963 時間を過ごした──破壊と殺戮、快楽と友情。遭遇したプレイヤーや蔓延るゾンビを殺さなければ生き残ることができないモラル が崩壊した世界。カオスの世界で暴虐の限りを尽くす集団や“誰も殺さない”を信条とするグループ、自ら牧師と名乗りプレイヤーたちに信仰 を施す人物......オンライン・ゲームの世界で愉悦にひたる人間(アバター)たちとの出会いを通して、クルーは人間の二面性に直面する。オフ ラインにいる生身の人間の存在をいやがおうにも感じながら、やがてクルーは、現実と仮想世界の境界を探索する旅へ向かう。その終着は 果たしてどこなのか?
ほぼ全編オンラインゲーム内で撮影という新しい手法─ “リアル”とは何か?
物実在するオンライン・ゲーム〈DayZ〉(デイジー)内に963時間潜入し撮影された本作は、ほぼ全編がVRゲームというドキュメンタリーとして はまったく新しい手法がとられている。時に現実かと思うほど精巧に作り込まれた架空の “島”は、現実世界では不可能な殺人が許された 奇妙な世界だ。クルーは自らも生き延びるためにあらゆる手段を尽くしながら、時に攻撃を受けて死に、生き返りながらアバターたちと接触を 試み、インタビューを敢行。驚くべきことにアバターたちと交流を続けるうち、現実世界のプレイヤーたちの顔がアバター越しに垣間見えてく る。果たしてどちらが「現実」の姿なのか? 人は何を求めてこの世界にやって来るのか?リアルとバーチャルの境界を問う問題作!
“ネトゲの島”で見えてくる“人間”の姿
撮影クルーが出会ったのは、単に殺し合うだけではない、多様な人びとの姿だ。畑を耕し野菜を育てる人もいれば、オオカミの神“ダゴス様” を崇め、仲間に信仰を説く自称牧師もいる。現実ではヴィーガンだが〈DayZ〉内で人を殺すカップル参加者がいれば、静かで落ち着いた環境 を求め既に1万時間もゲーム内で過ごしているという人もいる。目的を持たず、ただぶらついているだけの人もいる。もちろん「殺しを楽しむ」 人もいる。単なる「娯楽」を超え、人間は何を求めてこの“島”にやってくるのか? 遭遇したアバターたちにインタビューを重ねることで、“人間 性の本質”とでも言うべきものが見えてくる。
監督:エキエム・バルビエ/ギレム・コース/カンタン・レルグアルク
2023年/フランス/カラー/98分/ 原題:Knit’s Island/配給:パンドラ
▶︎2024年11月30日(土)より公開予定
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《当日料金》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円