作品案内

あの夏のアダム ADAM

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上映日程: 4月22日〜4月28日

『ブロークバック・マウンテン』と『ショートバス』のプロデューサーが見つけた才能が凝縮。夏休みを突如ニューヨークのクィア・コミュニティで過ごすことになった男子高校生を描いた青春ドラマ + コメディ、日本初公開!

2006年。全米レベルで同性婚が合法化される10年近く前、黒人大統領の登場がまだ想像し難かった時のアメリカ。ぎこちない思春期を生きる高校生のアダムは親から逃れ、姉のいるニューヨークで夏休みを過ごすことにした。レズビアンの姉ケイシーとともに初心なアダムは都会の刺激的なレズビアンやトランスジェンダーの人々の運動やカルチャーに足を踏み入れる。そして、そこで出会った年上のジリアンに一目惚れ...!しかし、アダムは彼女からトランス男性と勘違いされてしまう。訂正する機会を逃していくうちに関係は深まり、ブルックリンのクィアコミュニティでの経験も増やしていくアダムの状況は、どんどん複雑になっていく。

監督は、Amazonプライム製作のドラマ『トランスペアレント』のプロデューサーで自身でも映画制作を続けてきたリース・アーンスト。スマートフォンもまだなかった2006年にブルックリンに住んでいた彼は、トランスジェンダー男性として、原作小説におけるトランスジェンダーの人々への眼差しをより当事者に寄り添った描写に変換し脚本を仕上げ、若者たちの生み出すクィアカルチャーをぎこちなかった部分も含め内側からの視点で描いている。アーンスト監督は、LGBTQのカルチャーの歴史に厚みがあるニューヨークのトランスジェンダーの当事者ですら、自分達を説明する言葉の使い方を試行錯誤していたと2000年代中頃を振り返る。

主人公アダムの破天荒な姉は、本作発表後に製作れたNetflixドラマ『メイドの手帖』やタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で話題のマーガレット・クアリーが演じ、アダムが恋をするジリアン役は遠藤麻衣子の『TECHNOLOGY』やドラマ『アイ・ラブ・ディック』のボビー・サルボア・メネズがみずみずしく演じている。その他、ニュアンスあふれる本作にはトランスジェンダーのキャラクターたちが多く登場し、実際にトランスジェンダーやノンバイナリーの俳優が鮮やかに演じている点にも注目!

監督:リース・アーンスト/出演:マーガレット・クアリー、ボビー・サルボア・メネズ
2019年/アメリカ/95分/英語/コメディ、ドラマ/原題:ADAM/配給:ノーマルスクリーン
© A Symbolic Exchange, Little Punk Production

▶︎2023年4月22日(土)より1週間限定公開
▶︎連日21:00より
▶︎日本初公開である4月22日(土)の本編上映後に、本作出演のボビー・サルボア・メネズが登壇し、観客とQ&Aを行う予定です

《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

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