作品案内

earthearthearth 斎藤大地 特集上映

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上映日程: 7月2日〜7月8日

『earthearthearth』は、大地と巨大な天空が、爆発する色彩と光に目眩く溶けるオプチカル・アシッド・トリップだ。――アラ・オスターワイル(Artforum)

撮影/再撮影、自家現像、オプティカル・プリント、ソラリゼーション、一コマ単位での編集などを全て自らの手で行い、フィルムの物質性と視覚の肉体性を徹底的に追求してきた斎藤大地。カナダのモントリオールを拠点にアーティスト・コレクティブ「ダブル・ネガティブ」を創設、実験映画の上映・制作活動も行なう斎藤は、アン・アーバー映画祭、ロッテルダム映画祭ほか名だたる映画祭で受賞し、フィルム・コメント誌で「21世紀の映像作家」第3位を獲得している。その最新作『earthearthearth』を作者来日に合わせて日本で初公開!過去作2本も加え、その35ミリフィルム作品を全てフィルムで上映する。

▶『統辞の樹木、範列の葉』2009 年/10 分/35mm /音楽:マルコム・ゴールドスタイン
モントリオールのモン・ロワイヤル公園のカエデを視覚的なモチーフに、樹木のフォルムとその周りの空間との相互作用を描き出し、観客に描かれた空間を感覚的に経験させようと試みる。マルコム・ゴールドスタイン(バイオリン)によるサウンドトラックの対位法 的なコンポジションも上記の経験に作用を有機的に及ぼす。

▶『帰還のエングラム』2015 年/19 分/35mm/音楽:ジェイソン・シャープ
既存の科学映画や教育映画のフィルムを利用し、元々の意味を脱構築。繰り返されるパターン化されたイメージが、記憶についての観 客の思考を刺激し、メタフィジカルなトラべローグとなる。2016 年のロッテルダム映画祭短編部門大賞受賞の35ミリシネマスコープ作品。

▶『earthearthearth』2021 年/30 分/35mm/音楽:ジェイソン・シャープ
チリとアルゼンチンの国境にあるアタカマ砂漠を 16 ミリで撮影した風景を 35 ミリにブローアップ。自家現像や強制的な露光、コマ単 位での緻密な編集を繰り返すことで、“現実の像を映し出すフィルム”という通念からメディアを解放し、フィルム特性そのものが新 しい現実を映し出す可能性を探求。観客は、フィルムこそが生み出すことのできる異空間を体験することになる。音楽は前作に続きサキソフォン奏者のジェイソン・シャープ。

▶︎2022年7/2(土)〜7/8(金)1週間限定公開
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★斎藤大地さんトークショーあり
7/2(土)と7/4(月)の上映後。予告編なし本編より。

《当日料金》一般:1,200円/大学・専門学生:1,000円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,000円/会員:1,000円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,000円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎週月曜日サービスデー:一律1,000円