天使/L’ANGE
“伝説と呼ばれた映画” ふたたびスクリーンへ!
1980年代、フランス。カンヌ映画祭批評家週間で衝撃を与え、世界のアートシーンに登場した『天使/L'ANGE』は、『アンダルシアの犬』の再来かつ、全く新しいアヴァンギャルド映画と絶賛された。しかしながら、この作品には、ダリ&ブニュエル、マン・レイ、コクトー、デレン、アンガーといった旧来の「アヴァンギャルド映画」「実験映画」とは、一線を画した哲学がある。どの1コマを切り出しても、完璧な絵画となり得てしまうほど美しいのだ。
その美は、まさに洗練されており、35年以上の月日を経た現在でも、生まれたてのような輝きを放っている。この執拗、と言っても大袈裟ではない、恐ろしいまでの美意識に基づいた特殊合成・特殊効果のほとんどを、ボカノウスキー自身が行ったため、完成までには5年という歳月が費やされた。音楽は、妻のミシェール・ボカノウスキーが、この映画のために弦楽四重奏を制作。
〈パトリック・ボカノウスキー Patrick Bokanowski〉
1943年生まれ。パリ在住。映画監督・画家・写真家。1961年から写真、光学、暗室技術を学ぶ。1972年より撮影、アニメーション、ポストプロの全てに実験的技術を駆使した短編と長編映画を制作。処女作『白粉をぬる女』(1972)がツーロン映画祭で金賞、『朝の食事』(1974)はオーバーハウゼン実験映画祭などで受賞。長編映画第1作『天使/L’ANGE』(1982)はブニュエルとダリの『アンダルシアの犬』の再来と評価され、日本でも2020年にデジタル版で再上映が実現する。『太陽の夢』(2016)は日本初上映になる。
1982年/フランス/64分/配給:ミストラルジャパン
監督・映像特殊効果・装置ミニチュア・編集:パトリック・ボカノウスキー/音楽:ミシェール・ボカノウスキー/撮影:フィリップ・ラヴァレット/装置ミニチュア・仮面:クリスチャン・ダニノス
出演:モーリス・バケ、ジャン=マリー・ボン、マルティーヌ・クチュール、ジャック・フォール、マリオ・ゴンザレス、ルネ・パトリニャーニ、リタ・ルノワール
製作:KIRA B.M.FILMS
▶︎2022年7月31日(日)より公開予定
▶︎連日21:00より
※『太陽の夢』も同時期に公開します。
『太陽の夢』上映日:7/30(土)、8/1(月)、8/3(水)、8/5(金)
『天使/L’ANGE』上映日:7/31(日)、8/2(火)、8/4(木)
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《当日料金》一般:1,500円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円