〈特集上映〉アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ 2022
初デジタル化となる不朽の名作『ブンミおじさんの森』を中心にタイ時代の代表作を2週間限定上映!新作『MEMORIA メモリア』も話題のアピチャッポン・ウィーラセタクン。カンヌ最高賞の不朽の名作『ブンミおじさんの森』をはじめ、タイ時代の代表作4本を上映!
『ブンミおじさんの森』でカンヌ映画祭最高賞パルムドール受賞。個展「亡霊」開催。「フィーバー・ルーム」上演。そして今年2022年、南米コロンビアで撮影した新作『MEMORIA メモリア』が公開されるアピチャッポン・ウィーラセタクン。本特集ではタイ時代の代表作を特集。故郷タイ東北部の森に覚醒された音と映像が映画を拡張させていくアピチャッポンの才能をあらためて全身で感じてください。
本特集のために、新たに権利を購入し初のデジタル化。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の不朽の名作。
●『ブンミおじさんの森』2010年/カラー/114分/DCP
腎臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ東北部の自分の農園に呼び寄せる。そこに19年前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明になった息子も姿を変えて現れる。やがて、ブンミは愛するものたちとともに森に入っていく…。美しく斬新なイマジネーションで世界に驚きを与え、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したアピチャッポン不朽の名作。
映画の常識を軽々と超えた記念すべきデビュー長編。
●『真昼の不思議な物体』2000年/モノクロ/83分/35mm
タイ北部の村で行商人の女性が、撮影クルーに促され、一つの架空の物語を語り始める。その続きを象使いの少年たち、伝統演劇の劇団員たちなど、様々な人々がリレー形式で即興的に語り継ぎ、物語は二転、三転しながら思わぬ方向に進んでいく・…。ナラティブの常識を軽々超えていく自由なイマジネーション。同時に緻密を極めた構成に驚かされる。この作家の現在につながる類まれな創造性が全編を通して発揮されている重要作。
新作に通じる「記憶」というテーマを探求。タイ時代の集大成。
●『光りの墓』2015年/カラー/122分/DCP
タイで撮影された最後の長編映画。タイ東北部の町。かつて学校だった病院。原因不明の“眠り病”にかかった兵士たち。ある日、病院を訪れたジェンは前世や過去の記憶を見る力を持った若い女性ケンと知り合い、眠り続ける兵士イットの面倒を見始める…。最新作『MEMORIA メモリア』にも共通する「記憶」というテーマで、プレミアとなったカンヌ国際映画祭ではアピチャッポンの新たなステージと絶賛された。怒りや悲しみを色濃くしながらも、ユーモアと優しさが胸を打つ感動作。
<アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022 上映作品『世紀の光』劇場上映中止と今後の対応 お詫びとお知らせ>
この度アピチャッポン監督と協議の上、「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022」の上映作品『世紀の光』の劇場上映を中止することとなりました。権利元から日本の配給会社に、適切な劇場用上映素材が提供されていなかったことがわかったためです。公開直前のお知らせとなり、お客様には大変ご迷惑をお掛けし、申し訳ありません。なお、今後の代替作品などの対応につきましては決定次第、公式SNS及び各劇場のサイトでお知らせします。心よりお詫び申し上げます。
2022年3月26日 配給会社ムヴィオラ
日頃よりご愛顧ありがとうございます。この度アピチャッポン監督と協議の上、「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022 」の上映作品『世紀の光』の上映を中止することとなりましたが、監督のご厚意により、その代替作品として『アピチャッポン本人が選ぶ短編集』特別上映が決定しました。公開直前のお知らせとなりますが、監督の全体像を見る上でも重要な作品群で貴重な上映機会となりますので、ぜひご来場ください。
2022年3月28日 配給会社ムヴィオラ
▶︎2022年4月9日(土)より公開
▶︎ステッカー付き特別前売鑑賞券1,200円発売中(4/9までの販売/オンラインチケット予約にはご使用できません)
《当日料金》一律:1,500円/リピーター割引あり。本特集のチケットの半券の提示で当日料金から400円割引