作品案内

フェミニスト・クィア映画月間:バーバラ・ハマー

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上映日程: 3月31日

常に挑戦的であったバーバラ・ハマー。彼女の作品と活動を偲んで、日本初公開となる彼女の短編作品と晩年に自身の作品の素材を提供し、デボラ・ストラトマン、マーク・ストリート、リン・サックスとのコラボレーションを通じて制作された短編3作品を上映する特別企画。

フェミニスト・クィア映画月間:バーバラ・ハマー
Feminist & Queer Film Month 2021: Remembering Barbara Hammer

■上映日:2021年3月31日(水)19:20
★上映後、リン・サックス監督によるオンラインQ&Aを開催

■上映作品 (計4作品 計58分)
『ベント・タイム』 Bent Time
アメリカ/1984年/デジタル/22分
監督・撮影・編集:バーバラ・ハマー/音楽:ポーリン・オリヴェロス
▶︎光線は宇宙の端で折り曲がり、時間も同様に折り曲がると提唱した科学者の発言に触発されて制作された作品。電子音楽家、ポーリン・オリヴェロスの瞑想的なオリジナルスコアと共に、9mmの広角レンズを使用して撮影されたニューメキシコ州のチャコ文化国立歴史公園やニューヨークの街並みの風景は、時間が歪曲されたような感覚をもたらす。

『ヴェヴェ(バーバラのために)』Vever (for Barbara)
アメリカ/2019/英語/カラー/デジタル/12分
監督・編集・音響:デボラ・ストラトマン/撮影・声:バーバラ・ハマー/テキスト・現地録音:マヤ・デレン
図形:伊藤貞司/音楽:キャサリーナ・ボーンフェルド、伊藤貞司、ジョージ・ハーダウ/提供:Pythagoras Film
▶︎マヤ・デレンとバーバラ・ハマーによるそれぞれの未完のプロジェクトを出発点に制作された作品。1975年にグアテマラをオートバイで旅したハマーの映像と1950年代にデレンが出会ったハイチでの儀式や自身の失敗の経験についての話が繋がれる。世代の異なる3名の映像作家が、自身もその一部となっている権力構造に代わる可能性を探る。

『すべてを実行するには不可能なたくさんのアイデア』So Many Ideas Impossible To Do All
アメリカ/2019年/カラー/デジタル/11分
監督・編集::マーク・ストリート
▶︎ジェーン・ウォデニング(ブラッケージ)とバーバラ・ハマーの1973年から85年までの文通の記録から作品を制作しようと模索していたハマーが、2018年に映像作家マーク・ストリートにその全ての素材と『ジェーン・ブラッケージ』(1974)のフッテージを引き継ぎ、制作された作品。ウォデニングとハマーの遠距離を結ぶ複雑な友情を描く。

『シングルフレームの1ヶ月(バーバラ・ハマーのために)』 A Month of Single Frames (for Barbara Hammer)
アメリカ/2019年/英語/カラー/デジタル/14分
監督:リン・サックス、バーバラ・ハマー/撮影:バーバラ・ハマー/編集・テキスト(オンスクリーン):リン・サックス
▶︎1998年にバーバラ・ハマーは、アメリカ・マサチューセッツ州ケープコッドの電気も水道も通っていない海辺の小屋に滞在しながら、周りに広がる様々な音や風景を記録し、日記をつけていた。本作は、その際に生まれた全ての記録を映像作家のリン・サックスに委ね、自身の死と向き合う一つの過程として制作された。静かにざわめく自然の色と音を観察する眼差しと共に、孤独や加齢についての思索が浮かび上がる。

主催:subversive records
協力:イメージフォーラム

2021年3月31日(水)のみ限定上映

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《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)/高校生・中学生:1,200円(生徒手帳・通学定期券の提示が必要)/3歳〜小学生:1,200円
地下の劇場へのアクセスに補助が必要な方は、お手数ですが事前にご連絡ください。(連絡先:subversive.records.s@gmail.com )

★2021年4/3(土)〜4/9(金)の期間中は「イメージフォーラム・シネマテークNo.1036」として『バーバラ・ハマー追憶』を開催。
上映作品:『ナイトレイト・キス』『サンクタス』『テンダー・フィクションズ』連日19:20より。日替わり上映。