ほか
■ ロウ・イエ 婁燁
1965年上海生まれ。1983年上海美術職業学校動画科を卒業。上海美術映画製作所で、アニメーション映画製作にかかわった後、1985年北京電影学院映画学科監督科に入学。16mm作品を中心に短編制作を開始した。1989年同学院卒業。製作所での仕事を経て、1993年初長編『デッド・エンド最後の恋人』を監督し、話題となる。1995年、ほかの第六世代の監督らと共にテレビ映画のプロジェクト「スーパーシティ・プロジェクト」を企画。企画全体のプロデューサーを務め、若手監督に自由な表現の場を与えた。1998年には中国初のインディーズ映画製作会社となる「ドリーム・ファクトリー」を設立。同社の製作第1作目となる『ふたりの人魚』(00、第29回ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード受賞)は、海外の映画祭で高い評価を得たが、中国政府により国内での上映が禁止された。続く『パープル・バタフライ』ではチャン・ツィイーや仲村トオルらを起用し、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された。2006年に製作された本作『天安門、恋人たち』(原題:頤和園)も同じくカンヌで上映されたが、それを受けて中国当局より国内での上映禁止と監督に5年間映画製作禁止の処分が下された。現在、2008年度カンヌ映画祭アトリエ部門に選出され支援を受けることが決定している企画、『Bitch』が待機中。
《 フィルモグラフィー 》
- ・1994 『デッド・エンド最後の恋人』(『週末情人』)
- 第45回マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭 監督賞受賞
- ・1995 『危情少女』〈テレビ映画〉
- ・2000 『ふたりの人魚』(『蘇州河』)
- 第29回ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード受賞
- TOKYO FILMex 2000 最優秀作品賞受賞
- ・2003 『パープル・バタフライ』(『紫胡蝶』)
- 第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
- ・2003 『天安門、恋人たち』(『頤和園』)
- 第59回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
- ・2008 『Spring Fever』・・・製作中
■ ハオ・レイ 郝蕾 〔ユー・ホン〕1978年吉林省生まれ。2000年上海演劇学院俳優科卒業。 |