「優しいブラックユーモア」なんて普通は言葉の矛盾だが、ドン・ハーツフェルトはその矛盾を成立させる。手作りだから優しい、などと決められはしない が、“この”優しさはやはり一枚一枚手で描いたからこそだと 思う。
柴田元幸 / 翻訳家
ドン・ハーツフェルトは、現代社会における病理を映像化して、最後には次元を超越したスケールの大きな宇宙へと誘う。同時代人として多いに共感して涙するか、これを他人事として現象を俯瞰するか、いずれにしても今注目すべき最も興味深い作家の代表であることには間違いない。
山村浩二 / アニメーション作家
『きっとすべて大丈夫』、『あなたは私の誇り』は、人生の痛み、不安定さ、苦しいほどの美しさを、ストイックに耐えぬく棒切れのようなキャラクター、ビルの物語である。そのシンプルな佇まいに隠れがちだが、ハーツフェルトの作品は時に深遠だ。そのユーモアと暗さ、哲学への熱意、そして自分自身で全ての線を描くことへのこだわり。彼こそがチャールズ・M・シュルツ(『ピーナッツ』)の唯一の正当な後継者なのではないだろうか。
JRジョーンズ 〈シカゴ・リーダー〉
人生、少年時代、年を取ること、つまらなさ、物事の意味ついて考える事についての優れた作品。ガイ・マディン、デイヴィッド・リンチ、クリスピン・グローヴァーといった作家たちを合体させたような作風のハーツフェルトは傑作を誕生させた。
ジェフ・ロー 〈フィルム・トーク〉
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柴田元幸 / 翻訳家
山村浩二 / アニメーション作家
JRジョーンズ 〈シカゴ・リーダー〉
ジェフ・ロー 〈フィルム・トーク〉