はじまりの記憶 杉本博司

「人類の古層の記憶」を追い求める作品は、私たちに何を語りかけるのか?「芸術とは何か」を問う作家の思考と、創造の源泉に迫る。
東京国立近代美術館「杉本博司 絶滅写真」にあわせ再上映決定!
現代美術作家、杉本博司。文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」をはじめ、いまや建築の分野でもその名を知られ、古典芸能を中心に舞台芸術の演出では世界中を飛び回る。NHK大河ドラマ『青天を衝け』の題字を手がけ、書家や陶芸家としても活躍するなど、多彩な活動を行う杉本の原点は写真にある。写真は通常、「目の前にある現実を切り取るもの」と捉えられているが、杉本はカメラが切り取る“実像”を疑い、それをコンセプチャルアートの手段として捉え、可能性を無限に広げた。本作は、8×10(エイトバイテン)という大判の銀塩写真機での撮影シーンを含め、写真家としての杉本に長期密着取材を行ったドキュメンタリー。日本、NY、南仏、シドニーと、国境を超えた創作の現場を追い、作家の創造の源泉と、「人間にとって芸術とは何か」という問いに迫る。監督は『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』の中村佑子。杉本と深い信頼関係を築き、本作を仕上げた。2010年にWOWOWで同名の番組として放送後、国際エミー賞のアート部門にノミネートされ、2012年の公開時にロングランとなった貴重なドキュメンタリーが、いま劇場に甦る。
〈杉本博司(すぎもとひろし) プロフィール〉
1948年東京生まれの現代美術作家。70年に立教大学経済学部卒業後、渡米。ロサンゼルスのアート・センター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学び、74年に卒業。ニューヨークに移住。代表作に、自然史博物館に展示されている動物標本を撮影した<ジオラマ>、映画館のスクリーンに1本の映画を投影し、その始まりから終わりまで撮影した<劇場>、世界中の水平線を写した<海景>シリーズなどがある。17年には小田原に能舞台やギャラリー、茶室などを備えた文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」を開館。主な受賞に毎日芸術賞(1989)、ハッセル・ブラッド国際写真賞(2001)、高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)(2009)など。10年には紫綬褒章を受章。13年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを叙勲。17年に文化功労者。23年日本芸術院会員に選出。
監督:中村佑子
出演:杉本博司、安藤忠雄、李兎煥、野村萬斎、浅田彰
2011年製作/81分/日本/配給:Playtime
▶︎2026年8月15日より公開
《当日料金》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円











