〈特集上映〉NIGHTMARE OF GUYMADDIN ~倒錯する悪夢の狂宴~ ナイトメア・オブ・ガイ・マディン

若きアリ・アスターを虜にしたカナダの鬼才ガイ・マディン。三十幾余年の時を経て、伝説的カルト初期2作品が4Kリマスターにて奇跡の上映決定!決して万人には勧められない!でも、はまる人ははまる!トラウマ必至の擬似無声映画、さぁ、尻込むのはやめて、映画館へ行こう。
『ギムリ・ホスピタル』
長編第一作。ガイ・マディンは監督・脚本・撮影・美術・編集を兼任している。発表当時、懐古主義・無声映画的な嗜好に溢れた作風はトッド・ヘインズらと“デヴィッド・リンチのこどもたち”と称されていた。撮影直前に1、恐怖 2、嫉妬 3、憎しみ 4、後悔 5、悲しみ 6、忘却 7、あこがれ 8、恥辱 9、復讐 10、愛 という10種類の感情の番号を演者に指示するというのみという演出手法で撮影されたという。物語は19世紀末のカナダの寒村にある不気味な病院を舞台に、天然痘を患った漁師のエイナーと看護師たちに人気の患者グンナーとの不思議な因縁を描く。
◉1988年/カナダ/英語・アイスランド語/モノクロ/スタンダード/72分/DCP
監督・脚本・撮影・編集:ガイ・マディン/出演:カイル・マクローチ、マイケル・ゴッリ、アンジェラ・ヘック
『アークエンジェル』
長編第二作。題名は舞台となるアルハンゲリスクの英語名で「大天使」の意。第一次世界大戦終盤のアークエンジェルを舞台に、ロシア人兵士を中心に展開する“倒錯する愛”の物語。スタッフ、キャストは『ギムリ・ホスピタル』とほぼ同じで、ガイ・マディンも監督・脚本・撮影・美術・編集を兼任している。現実を幻想、過去と現在が交錯した世界をモノクロ・サイレントの表現主義的技法と80年代的グロテスクを混合させて描く演出が、さらに磨きがかかっている。ガイ・マディンは眼帯姿の兵士役で出演もしている。
◉1990年/カナダ/英語/モノクロ/スタンダード/78分/DCP
監督・脚本・撮影・編集:ガイ・マディン/出演:カイル・マクローチ、マイケル・ゴッリ、サラ・ネヴィル
提供:Riskit(Black Label)/caruta 配給:Riskit
▶︎2025年3月15日(土)より公開
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※当館では2Kで上映します
《当日料金:1作品あたり》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円