作品案内

〈特集上映〉マフマルバフ・ファミリー特集

上映日程: 12月28日〜1月17日

新作「ヴィジョン・オブ・マフマルバフ」公開記念 マフマルバフ・ファミリー特集
イランの巨匠 モフセン・マフマルバフ監督率いる“マフマルバフ・ファミリー”/新作ドキュメンタリー2本同時公開を記念してその足跡を振り返る


◉『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(1992/92分/DCP/モノクロ)
監督:モフセン・マフマルバフ
時は1900年、イランにはじめて映画が紹介されたガージャール朝の時代。チャップリンそっくりな撮影技師が王宮を撮影中に捕まった。危うくギロチンにかけられそうになるが、王様は映画のヒロインに一目ぼれしてしまい、撮影技師は毎日、眠ることも許されず映画を上映し続ける。喜劇仕立ての映画の中にイラン映画史における名作の断片をふんだんに取り入れ、イラン映画の歴史に対してオマージュを捧げた作品。

◉『サラーム・シネマ』(1985/82分/DCP/カラー)
監督:モフセン・マフマルバフ
マフマルバフ監督が「映画生誕100年を記念して俳優志望の人々を題材とした映画を作る」と新聞に広告を出すと、オーディション当日数千人の人々が殺到して大混乱となる。監督は既にその模様を撮影し始めていたのだ。参加者は監督の前で、歌い、泣き、笑い、機関銃乱射により倒される演技をしていく。

◉『タイム・オブ・ラブ』(1991/70分/DCP/カラー)
監督:モフセン・マフマルバフ
主人公グゼルをめぐる3つの恋愛物語。グゼルと夫であるタクシー運転手、グゼルの愛人とある老人の4人が同様なシチュエーションからスタートして、それぞれの心の世界の変化によって全く異なった物語へと展開していく。トルコのイスタンブールで撮影され、95年のカンヌ映画祭「ある視点」部門で上映された。

◉『パンと植木鉢』(1996/78分/DCP/カラー)
監督:モフセン・マフマルバフ
マフマルバフ監督はかつてパーレビ王朝打倒の反体制運動に加わり、17歳の時に警察官から銃を奪おうとナイフで襲うが失敗し逮捕、投獄。その実話をもとに映像化した作品。マフマルバフは、かつて自分が刺した警官と再会したことから、過去の自分の体験を映画化することを決め、オーディションを開く。監督と警察官本人が、20年前に二人の人生を運命的に結びつけた重要な事件を映画で再現する。個人史、ドキュメンタリー、フィクションの絶妙な組み合わせによる作品。

◉『私が女になった日』(2000/78分/DCP/カラー)
監督:マルズィエ・メシュキニ
モフセン・マフマルバフの脚本を彼の妻、マルズィエ・メシュキニが初メガホンを取って作り上げたオムニバス。少女、婦人、老女を主人公に据えた「ハッワ」「アフー」「フーラ」の3編から成り、イスラム社会で生きる3世代の女性の複雑な心情を鮮やかに描き出す。彼女たちが直面する問題を通して、イスラムの様々な側面が見えてくる作品。

◉『独裁者と小さな孫』(2014/105分/DCP/カラー)
監督:モフセン・マフマルバフ
独裁政権に支配される国。ある日、クーデターが起こり、老いた独裁者は幼い孫と共に逃亡を余儀なくされる。彼は、多くの罪なき国民を政権維持のために処刑してきた冷酷な男だった。変装で素性を隠しながら、独裁者と孫は海を目指す。二人が逃亡の旅で目の当たりにする驚きの光景、それは絶望が希望か。自らの過去の罪に追われる独裁者と孫の衝撃的な結末とは―。



▶︎2024年12月28日(土)より公開予定
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《当日料金》一般:1,500円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円

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