STRANGERS
いびつな世界と、美しいわたし
現代社会に潜む甘い罠と不安の渦の中で、彼女は心に異常をきたし始める
婚約者の浮気を知る直子は、不思議な魅力をもつ同僚の山口紗季にみちびかれてマッチングアプリを始める。 さまざまな男と出会い金を受け取りながら、かりそめのデートを繰り返す直子は、日に日に派手になっていく。 自分自身の姿形が次第に山口に似てきていることに気づき動揺するも、やめることができない。 そうすることで不安も取り除かれていると錯覚する直子は、次第に自分自身を見失っていき、さらなる不安の渦に沈んでいく――。
巨匠・黒沢清監督が「これぞまさに現代ホラーのスタンダード。」と絶賛した本作。監督は、これが長編デビューとなる池田健太。大阪大学基礎工学部でコンピューターサイエンスを学び、中退後、単身アメリカに渡り、スピルバーグが学んだカリフォルニア州立大ロングビーチで映画学・脚本を学んだ後、岩井俊二監督に師事。現在は大手外資系コンサルティング企業で働く傍ら脚本家としても活動する異色の経歴の持ち主。前作短編映画『午後3時の悪魔』(18)は、パリのFestival Silhouette、札幌国際短編映画祭など国内外の映画祭で上映され、その独特の空気感と徹底した映像演出がロベール・ブレッソンにもなぞらえられた。
カメラマンは代表作にカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された濱口⻯介監督の『寝ても覚めても』(18)や、沖田修一監督『さかなのこ』(22)、岨手由貴子監督『あの子は貴族」(21)など現代日本映画を牽引する佐々木靖之がつとめ、静かで精緻に展開される心理サスペンス・スリラーを支える。音楽は、その繊細な音色と即興演奏が国内外で高い評価を受ける橋本秀幸が本作のために書き下ろし曲を提供している。
主人公の直子を演じるのは『鯨の骨』(23)、『夜明けまでバス停で』(22)、『嵐電』(19)、『菊とギロチン』(18)など話題作への出演が絶えない大⻄礼芳。さらに濱口⻯介監督作や黒沢清監督作に出演するなど国際的に活躍の場を広げている玄理が、現代社会の中で不安を抱える直子にとってのファム・ファタール〈魅惑する女〉を演じる。また、サスペンスを支える重要な役割の担い手として柾木玲弥、小川あん、宮田佳典、岩瀬亮らが集った。
監督:脚本:池田健太
出演:大⻄礼芳、柾木玲弥、小川あん、宮田佳典、佐藤玲、岩瀬亮、谷川昭一朗/玄理
監督・脚本:池田健太|エグゼクティブ・プロデューサー:原典孝|プロデューサー:永山正史、池田健太|音楽:橋本秀幸|撮影:佐々木靖之|美術:安藤真人|スタイリスト:碓井章訓|ヘアメイク:菅原美和子|録音・整音:柳田耕佑|助監督:古畑耕平|制作担当:前田優也|音響効果:武藤晶子|VFX:山本康士|インティマシーコーディネーター:浅田智穂|宣伝美術:千葉健太郎|スチール:江森康之|企画・製作 impasse
2023年/日本/99分/カラー/ビスタサイズ/配給:impasse
▶︎2024年11月2日(土)より公開予定
◉特別前売鑑賞券1,500円当劇場窓口にて発売中
(オンラインチケット予約には使用できません。11/2までの取り扱いです。)
《当日料金》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円