〈特集上映〉七里圭監督デビュー20周年 最新作『ピアニストを待ちながら』公開記念 『のんきな姉さん』『眠り姫』
〈特集上映〉七里圭監督デビュー20周年 最新作『ピアニストを待ちながら』公開記念
『のんきな姉さん』『眠り姫』2作品週替わり限定レイトショー
●『のんきな姉さん』2004年/日本/87分/DCP(オリジナル35mm)/配給:charm point
◎監督・脚本:七里圭/原作:山本直樹/撮影:たむらまさき/音楽:侘美秀俊/編集:宮島竜治
◎出演:梶原阿貴、塩田貞治、大森南朋、梓、佐藤允、三浦友和
姉との禁じられた愛の記憶を小説に書き、雪山で自殺しようとする弟と、聖なる夜にオフィスで残業する姉。その二人の現在に、記憶=小説がフラッシュ・バックされていく。雪山と都会、現在と過去という二つの時間が溶け合う瞬間、弟のささやく声は物語の全てを宙づりにする・・・。七里は長編映画デビューにあたって、敬愛する山本直樹の同名漫画を原作にし、その漫画の霊感源、唐十郎『安寿子の靴』、森鴎外『山椒大夫』までも射程に収めた。夢のような物語を綴る淡い光とゆらめく影は、名手たむらまさきの撮影。35mmフィルムならではの温もりある質感を、渾身のレストア作業で可能な限り再現したデジタルリマスター版を、都内劇場で初公開する。
●『眠り姫』2007年-2016年/日本/80分/HD/5.1ch/配給:charm point
◎監督・脚本:七里圭/原作:山本直樹/撮影:七里圭、高橋哲也/音楽:侘美秀俊
◎声の出演:つぐみ、西島秀俊、山本浩司
『眠り姫』に写し出されるのは、ありふれた日常の、ありえない光景。人間が、ほとんど姿を見せないのだ。登場人物の濃厚な気配はするが、声だけが響く。恐ろしいほど美しい心象風景が、人を写す以上に人の孤独を、情感を浮き彫りにする。冬の淡くうつろう光を狙い、足掛け二年の歳月をかけて生み出された、奇蹟のような映像詩。原作は孤高の漫画家・山本直樹の同名漫画「眠り姫」。そして、その原作は芥川龍之介の死をモチーフにした内田百閒の短編小説「山高帽子」。日常と幻想、現実と夢の境界線が消えていく・・・そこに“ぼんやりとした不安”を感じる時、我々はいまだかつて観たことのない、まったく新しい映画体験をする。
▶︎2024年9月28日(土)より公開予定
▶︎連日21:00より
◎9/28(土)〜10/4(金)=『のんきな姉さん』
◉10/5(土)〜10/11(金)=『眠り姫』
上映後アフタートーク決定!
ゲスト×七里圭監督
9/28(土) 山本直樹(漫画家・本作原作者)
9/29(日) 港岳彦 (脚本家)
9/30(月) 佐藤闘介(映画監督・本作出演佐藤允氏ご子息)
10/1(火) 恩田泰子(読売新聞記者)
10/2(水) 侘美秀俊(本作音楽)
10/3(木) 宮島竜治(本作編集)
10/4(金) 梶原阿貴(脚本家・映画製作者・本作主演)、塩田貞治(本作主演)
《当日料金》一般:1,600円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円