作品案内

りりかの星 (同日上映:『極道恐怖大劇場 牛頭』)

上映日程: 6月15日〜終了未定

空前の推し活ブームだ。その勢いは、男性の聖域とされていたストリップにも及ぶ。いわゆる [スト女] の急増である。女性が女性の真の美しさを発見し、覚醒する。そんな目覚めた人々に熱いエールを送る、エンパワードムービーが誕生した。

突然ストリッパーになりたいと言い出した高校生の娘と、父親の葛藤と和解。映画評論家・塩田時敏の初監督作品である。映画史に於いてストリッパーものは一つのジャンルを形成する。 日本初のカラー映画である木下恵介 「カルメン故郷に帰る」 から、森﨑東「喜劇 女は男のふるさとヨ」に始まる “女” シリーズや「喜劇 特出しヒモ天国」、むろん神代辰巳 「かぶりつき人生」「一条さゆり 濡れた欲情」等は言うに及ばず、森田芳光「(本)噂のストリッパー」等々名作あまた。それらやデミ・ムーア 「素顔のままで」、さらにはヴァーホーベンの 「ショーガール」にまでオマージュ捧げつつ、これまでのスト映画とは明らかに一線を画す映画が 「りりかの星」 なのだ。

ヒロインにはマドンナレーベルの大人気ミューズ、水戸かなが映画初主演。 そして、「ヴァイブレータ」「夕方のおともだち」等のベテラン監督・廣木隆一が父親を熱演。のみならず、あの日本一忙しい監督・三池崇史がマサカの役どころで怪演。 これまで多数の三池映画、廣木映画に役者として出演してきた塩田時敏に対する、お返し、お付き合いの域を越えたその存在感は、さすがの一言。また、黒沢清映画などで知られる名手撮影監督・芦澤明子の手になるフイルム撮りにも注目。脚本はかつて廣木隆一と協働した沢木毅彦。

原点の無声映画にして、映画の最前線に踊り出た “踊り子” 映画、必見なり。

監督:塩田時敏/脚本:沢木毅彦/撮影:芦澤明子(JSC)/照明:永田英則
出演:廣木隆一、水戸かな、三池崇史、長谷川千紗、小室りりか
2023年/日本/28分/日本語/配給:ぴんくりんくフイルム、プロダクションGOZU

同日上映:『極道恐怖大劇場 牛頭』
21年ぶりの日本凱旋!初の35ミリ劇場公開!今、超カルトの封印が解かれる!


V-シネマながらも、カンヌ国際映画祭監督週間で上映、という快挙からなんと21年。映画祭やイベント等で数回上映されただけの、三池崇史映画の中でも、カルト中の幻のカルトとされていた『極道恐怖大劇場 牛頭』が、ついに正式日本劇場初公開される時がやってきた!
しかも、今回はオリジナルの35ミリプリントでの上映。ほとんど映写機を通ってないので、4Kレストア版以上の (?!) 美しさ。劇場の大スクリーンで見てこそ『牛頭』の底知れぬ妖しさが、骨の髄まで体感できようというもの。いまだに古びる事のない、いや、いまこの時代でも、その先を行ってる伝説のカルト『牛頭』を、是非ご堪能ください。
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2003年╱129分╱カラー╱ビスタ╱DTS╱R-15+/配給:プロダクションGOZU、ぴんくりんくフイルム
監督:三池崇史/脚本:佐藤佐吉
出演:曽根英樹 (現 曽根悠多) 、哀川 翔、吉野きみ佳 (現 吉野公佳) 、(謎)as牛頭



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