作品案内

ガザ ・サーフ・クラブ

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上映日程: 1月13日〜3月1日

世界最⼤の「天井のない監獄」に閉じ込められたガザの若者たちは、⾃由と解放を求めてサ
ーフィンに興じる。その熱意は海の先へと向かうが...


イスラエルとエジプトに挟まれたガザ地区は、約 200 万⼈の⼈々が狭い⼟地に閉じ込められている。経済封鎖が続くガザでは船舶の⾃由な出⼊りはなく、⼊る物資も出ていく物もほとんどない。若い世代は仕事もなく、未来への展望のないまま⽇々を送っている。2014年のハマスとイスラエル間の紛争は、イスラエル軍の地上侵攻に発展し、多くの⼈命が奪われ、多くの建物が破壊された。しかし、このような状況下でも、若い世代は⾃由を求めて海に繰り出し、サーフィンに興じている。厳しい制裁にもかかわらず、多⼤な努⼒の末、約40本のサーフボードがガザに持ち込まれ、ガザ市のサーフ・コミュニティはにわかに盛り上がっているのだ。海で感じられる刹那の幸せや⾃由を求めて集う若者たち。彼らの視線の先には⾃由な世界が広がっているが、果たしてその扉は開くのだろうか?

監督メッセージ
この⼟地の政治や地域の争いに巻き込まれずに、ガザについての映画を制作することはできません。パレスチナ⼈の友⼈(ガザからの留学⽣)とバーベキューをしながら、彼の“国”と荒廃した⾵景の中での⽇常⽣活について話を聞いた時、私は魅了されました。明⽩な悲しみや嘆きといったありがちな物語は避け、私は彼の世代の趣味や関⼼に的を絞ったのですが、若い世代にサーフィンが⼈気であることに驚きました。世界で最も孤⽴し、戦争が絶えない場所で、他のどのスポーツよりも、個⼈の⾃由や積極性を体現するスポーツが⼈気であるという⾮対称性にそそられたのです。2014年のガザでの悲惨な戦争も含め、4年の歳⽉をかけて、ようやくこの映画を完成させることができました。私たちの暮らす世界とのコントラストにより、再現不可能な魅⼒的な瞬間を捉えることができたと、信じています。
フィリップ・グナート監督

監督:フィリップ・グナート、ミッキー・ヤミネ
2016年/ドイツ/87分/アラビア語・英語・ハワイ語
配給:ユナイテッドピープル/字幕:額賀深雪/字幕監修:岡真理

▶︎2024年1月13日(土)より公開
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《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

〈トークショーのお知らせ〉
1/13(土)11:00の回上映後にトークショーを行います。
ゲスト:高橋真樹さん(ノンフィクションライター)
トークショー実施回は予告編なし本編より

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