作品案内

最悪な子どもたち The Worst Ones

POSTER A9
上映日程: 12月9日〜1月12日

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ! オーディションで数千人の子どもたちと向き合った経験をもとに描いた、 元キャスティングディレクターと演技コーチの経歴をもつ監督ふたりの長編デビュー作。

ある夏の日、フランス北部の荒れた地区を舞台にした映画が企画され、地元の少年少女を集めた公開オーディションが 開かれる。選ばれたのは、異性との噂が絶えないリリ、怒りをコントロールできないライアン、心を閉ざしたマイリス、そして 出所したばかりのジェシーの4人のティーンエイジャーたち。出来上がったシナリオは、彼ら自身をモデルにした物語だった。 なぜ問題児ばかりが主役なのか? 監督の狙いとは? 住民たちが訝しむなか、波乱に満ちた撮影が始まり、予想外 の展開が訪れるのだが......。 「映画の登場人物」を演じることで「自分自身」と向き合うことになったライアンたち。はじめての体験に格闘し、違う世界 に飛びこむことで、彼らのなかの何かが少しずつ変わっていく。

第75回カンヌ国際映画祭で、日本映画『PLAN 75』(早川千絵監督)や今年公開の『Rodeo ロデオ』(ローラ・ キヴォロン監督)、『青いカフタンの仕立て屋』(マリヤム・トゥザニ監督)を抑えて「ある視点」部門で見事グランプリに 輝いた話題作がついに日本上陸する。 「知性と感情の両方に訴えかける傑作」「映画制作のモラルを問う真摯な作品」と絶賛された本作『最悪な子どもたち』 は、リーズ・アコカとロマーヌ・ゲレからなる新進監督コンビの実体験から生まれた。キャスティングディレクターや演技コーチ として数千人以上の若者と接してきた二人は2012年、公開オーディションを題材とした短編「シャス・ロワイヤル」 (2016)で監督デビューし、セザール賞短編賞にノミネート。その後、長期にわたる取材やキャスト探しを経て、初長編と なる本作を完成させた。 映画作りの裏側を描いた名作が古今東西にあるなかで、本作の特徴は都会の映画業界人と、恵まれない境遇の子ど もたちの交流にフォーカスしている点だ。監督のふたりは、かねてより「なぜ映画というジャンルが、過酷な環境で生きる子 どもたちに惹かれカメラを向けようとするのか?」と関心を持ったことが本作企画の始まりで、世代や文化の違いから生じ るハプニング満載の展開で観客を楽しませると同時に、映画が個人やコミュニティにもたらす影響、作り手の倫理、社会 格差といったテーマを鋭く突きつける。

監督:リーズ・アコカ、ロマーヌ・ゲレ
出演:マロリー・ワネック、ティメオ・マオー、ヨハン・ヘルデンベルグ、ロイック・ペッシュ、メリーナ・ファンデルプランケ
2022年/フランス/100分/カラー/DCP/配給:マジックアワー
©Eric DUMONT - Les Films Velvet

▶︎2023年12月9日(土)より公開予定
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《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

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