ガザ 素顔の日常
アンコール上映決定 ガザ地区は東京23区の6割ぐらいの狭い場所にパレスチナ人約200万人が暮らし人々が貧困にあえいでいる。イスラエルが壁で囲み封鎖したため物資は不足し移動の自由もなく「天井のない監獄」と呼ばれる。それでも日常を力強く生きようとする人々がいる──。
DIRECTORS’ MESSAGE
世界でガザ地区ほどその地名が共通イメージを思い起こさせる場所は少ないでしょう。世界中で報道され、テレビに映し出されるこの場所は、誰もが聞いたことがあるはずです。しかし、私たちは地中海沿岸のこの小さな土地についての実態を、ほとんど何も知りません。
私たちはこのような認識と現実との間のギャップを埋めたいと考えました。現地で何年も活動してきた私たちは、ガザのメディアでの描かれ方が、ほんの一面でしかないことを知っていました。このユニークで活気に満ちた土地は、文化と歴史に富んでいます。ここには抑圧され人間的権利を奪われた人々が住んでいますが、同時にレジリエンスと強さを持ち、普通の生活を送ることだけを望んでいる人々もいます。このような場所のストーリーをどのように伝えるべきか?
最初は誰か一人の人生に密着し、ガザに住むことがどういうことなのかを凝縮したストーリーを考えました。しかし、ガザにはあまりにも多様な人生ドラマがあるため、そのような方法では想像を絶する過酷な状況下で必死に生きる約 200 万人の人々の精神を反映することができないと判断しました。
この映画には主要な登場人物からマイナーな登場人物まで、さまざまな立場のパレスチナ人が登場します。彼らはそれぞれに強いストーリーを持っていますが、それらが一体となり、他に類を見ないガザの肖像画を作り上げています。イスラエルとハマスとの対立や、国際社会から見放された歴史は、この映画の悪役です。
映画『ガザ 素顔の日常』は今までに見たことのないガザの姿を伝えます。ガザは決して悲惨な場所ではなく、笑顔と喜び、そしてほんの一瞬の希望に満ちた場所でもあります。そんなガザの側面を、絶望、フラストレーション、疲労の糸と一緒に織り交ぜることで、ガザでの暮らしがどんなものか垣間見れるはずです。そして常にガザでは過去の歴史が未来への重しとなっていることを知るでしょう。
------ガリー・キーン、 アンドリュー・マコーネル
監督:ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル
2019年/92分/アイルランド・カナダ・ドイツ合作/原題:Gaza
配給:ユナイテッドピープル
▶︎2023年11月4日(土)より公開
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〈トークショーあり〉
1月12日(金)ゲスト:鈴木啓之さん(東京大学大学院 総合文化研究科グローバル中東研究特任准教授)、手島正之さん(パレスチナ子どものキャンペーン・エルサレム事務所代表)
11月4日(土)ゲスト:並木麻衣さん(日本国際ボランティアセンター)
11月5日(日)ゲスト:手島正之さん(パレスチナ子どものキャンペーン)
11月6日(月)ゲスト:鈴木啓之さん(東京大学大学院 特任准教授)
※各回 司会 関根健次さん(ユナイテッドピープル)
《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円