作品案内

栗の森のものがたり Stories from the Chestnut Woods

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上映日程: 10月7日〜11月24日

金色と銅色の枯葉の絨毯に彩られる色彩豊かな季節。静寂がささやく栗の森で語られる哀切の余話『栗の森のものがたり』。ケチで不器用な年老いた棺桶職人マリオと、この地を離れることだけを夢見る若い栗売りマルタ。マリオは家を出た息子ジェルマールと死にゆく妻ドーラのことを、マルタは第二次世界大戦から戻らない夫のことに思いを馳せている・・・。それぞれ悲しみに包まれていた見知らぬ二人は、栗の森によって結び付けられる。夢、幻想、幻覚が現実の記憶と混在し、それぞれの物語がマトリョーシカのように別の物語に繋がり、「魂が忘れられた場所」に光を灯してゆく。

監督・脚本・編集を手がけたのは、本作が長編デビューとなるスロヴェニア出身のグレゴル・ボジッチ。フェルメールやレンブラントといったオランダの印象派の画家に影響を受けたというボジッチは、35mmとスーパー16mmフィルムを駆使し、絵画のように風景を切り取る。使い古しの洗面器にピッチャーや果物、箒や靴、洗濯カゴや紙くずまで何もかもが美しい光に照らされ、ゆっくりと時が流れる森の日常を、陰影深く描き出した独特の映像美。何気ない日常生活のワンシーンさえも最初から最後まで美しい。すべてのカットに美が宿る映像美で魅せる、すでに古典の趣さえ漂う成熟した珠玉作だ。この秋、スロヴェニアから届いたメランコリックな大人の寓話が、あなたに深い余韻を約束する。

監督:グレゴル・ボジッチ
出演:マッシモ・デ・フランコビッチ、イバナ・ロスチ、ジュジ・メルリ、トミ・ヤネジッチ
2019年/スロヴェニア・イタリア/スロヴェニア語・イタリア語/82分/ヴィスタ
配給:クレプスキュールフィルム

▶︎2023年10月7日(土)より公開予定
▶︎B3ポスター付き特別前売鑑賞券1,500円当劇場窓口にて発売中
(オンライン予約には使用できません/公開日前日までの販売)

《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

初日舞台挨拶あり!
・10月7日(土)10:45の回上映後、舞台挨拶あり
登壇者:グレゴル・ボジッチ監督

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