作品案内

心耳(しんじ)〜耳を澄まさぬ表現者たち

上映日程: 7月25日〜終了未定

伝統を世界に届けていたのは耳の聞こえない表現者たちだった

日本の伝統芸能を世界に広めているろう者がいる。その事実に突き動かされた藤井秀剛監督の「世に伝えねばならない」という衝動が本作を制作する発端になった。40年もの歳月を手話と手話狂言に捧げてきた黒柳徹子の情熱。彼女との出会いを通じて見えてきた「言語」としての存在意義。しかし物語は単なる感動の記録では終わらない。辿り着いたのは、ある一つの切実な疑問。本作は、手話の魅力を喧伝(けんでん)するためだけの映画では決してない。

日本の文化と伝統を世界へ繋げる手話の縁

黒柳徹子の発案で始まったろう者による手話狂言の活動は、40年以上。その活動は、密かな人気で、チケットは常に完売。海外公演も行い、日本の伝統芸能を世界に広げている。果たして手話狂言の魅力とは何か?また、元来の狂言との違いは何か?そして、そんな手話狂言は、世界でどう映っているのか?本作では、フランスで上演した『瓜(ウリ)盗人』の貴重な映像の一部に加え、関係者の話などを通して、手話狂言の真価を検証する。

インタビューに出演するのは、半世紀近い手話狂言の活動を黒柳徹子と共に支えてきた日本ろう者劇団の創立メンバーの一人である井崎哲也と、その代表である江副悟史。更には、和泉流狂言師の三宅近成に加え、様々な方々の貴重な話を紹介。作中では、インタビュー映像の他、厳しい稽古の様子や舞台裏まで潜入し、初々しい少女たちの貴重な生の映像も捉えた本作は、世界最大級の芸術祭であるクラン・ドゥイユ芸術祭にて見事、最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされている。監督は、香港映画『怨泊』や『狂覗』で日本の闇を描き、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつであるブリュッセル国際ファンタスティック映画祭にて日本人初のアジア・グランプリを受賞した藤井秀剛。得意の社会性を交えた作風を生かし、念願であるドキュメンタリーに初挑戦した。

監督・編集:藤井秀剛
出演:黒柳徹子、三宅右近、三宅近成、井崎哲也、江副悟史、森山みつき、越智貴広、半田一覇、小島里奈
製作:文化庁 社会福祉法人トット基金
2025年/日本/70分/DCP/配給:POP
(C)社会福祉法人トット基金

▶︎2026年7月25日より公開

《当日料金:1作品あたり》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円

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