特集:ドリーム・マシーン[海外招待部門]

 映画、TV、インターネット…。次々に生まれる視覚メディアは「視ること」の領域を拡げ、人々の生活を大きく変えました。現在では、単に“便利な道具”であるそれらの装置は、黎明期には魔術的な側面を持っていました。たとえば、写真や映画は19世紀末には降霊術と容易に結びつき、幽霊を見るための装置として機能し、その100年後、パーソナル・コンピュータやインターネットがいよいよ実現するという頃、それらはサブカルチャーやドラッグ・カルチャーに強く影響をうけていました。スティーブ・ウォズニアックも然り、スティーブ・ジョブズも然り。そのような形成期の視覚メディア持つ妖しい魅力を特集します。

ドリーム・マシーン

 『ザ・ネット―ユナボマー、LSD、インターネット』ではタイトルが示すように1995年のユナボマー事件の犯人が取り憑かれた超過激思想と、ドラッグ・カルチャーとインターネットのアイデアが如何にリンクしているか、はたまたFBIや軍事産業まで関係する状況証拠を提示したミステリアスなドキュメンタリーです。他にも、映画という視覚欲望装置をラカン派精神分析にかける気鋭の思想家、スラヴォイ・ジジェクがプレゼンターとなるラディカルな映画入門『スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド』や、映画の霊的魅力に着目した短編作品集を上映します。

幻視の旅
6作品70分(フランス、オーストリア、アメリカ)

真夜中、森の奥に設置したスクリーン。紳士淑女が野外上映のために集まる。彼らはスクリーンを凝視して、森の生き物たちの視線に気付かない。『夜の銀幕』に始まり、映画、レコード、ビデオなど記録装置が持つ妖しい魅力に迫る。

  • 夜の銀幕[ アリアンヌ・ミシェル/ビデオ/24分/2007/フランス]
  • 夢中夢[ バーバラ・ドーザー+クルト・ホフスタッター/ビデオ/13分/2007/オーストリア]
  • ノット・スティル[ ビリー・ロイツ/ビデオ/10分/2008/オーストリア]
  • 情事のやり方[ デイヴィッド・ガトン/16ミリ/7分/2007/アメリカ]
  • ハウス[ ベン・リバース/16ミリ/5分/2007/アメリカ]
  • ブラック&ホワイト・トリップス#4[ ベン・ラッセル/16ミリ/ 11分/2008/アメリカ]
ザ・ネット
1作品115分(ドイツ)

1978年から95年にかけ全米のエリート大学や航空会社が手紙爆弾攻撃にさらされた。FBIは「ユナボマー」という人物を想定し捜査をする。1996年、犯人としてつかまったのはかつての優秀な数学者、テッド・カジンスキーだった。何が数学者をテロリストに変えたのか? その答えを探す過程で、20世紀におけるユートピア思想、アナキズム、テロリズム、テクノロジー信仰。

  • ザ・ネット―ユナボマー、LSD、インターネット 
    [ルッツ・ダムべック/ビデオ/115分/2003/ドイツ]
欲望装置の精神分析
1作品・150分(アメリカ)
“映画は、我々が欲情するものを与えはしない。我らが何に欲情すべきかを教えるものなのだ。”思想家であり現代随一のラカン派精神分析家であるスラヴォイ・ジジェクが、ヒッチコック、デイヴィッド・リンチ、ウォシャウスキー兄弟などのさまざまな作品を引用して、映画の隠された言語を掘りおこす。 引用作品:『鳥』『サイコ』『めまい』『エクソシスト』『ドクトル・マブゼ』『博士の異常な愛情』『カンバセーション…盗聴』『ブルー・ベルベット』『ソラリス』『ピアニスト』 『オズの魔法使い』『十戒』『イワン雷帝』など

  • スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド 
    [ソフィー・ファインズ/ビデオ/150分/2006/アメリカ]
22nd Image Forum Festival
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