作品案内

デビルズ・バス THE DEVIL’S BATH

上映日程: 5月23日〜終了未定

狂っているのは、村か、私か。実際の裁判記録を元に描く宗教とタブーに支配された歴史の暗部。

18世紀半ば オーストリア北部の小さな村。古くからの伝統が残るその村に嫁いだアグネスは、夫の育った世界とその住人達に馴染めず憂鬱な生活を送っていた。それだけでなく、彼らの無神経な言動や悍ましい儀式、何かの警告のように放置された腐乱死体など、日々異様な光景を目の当たりにして徐々に精神を蝕まれていくアグネス。極限状態に追い込まれ、現実と幻想の区別すらつかなくなった彼女を、やがて村人たちは狂人扱いするようになる。果たして、気が狂っているのはアグネスなのか、それとも村人たちなのか。やがてアグネスは、村から、この世界から自由になるために驚くべき行動にでる。

監督は、シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか、世界各地の映画祭を席巻し、米アカデミー賞外国語映画賞にエントリーするオーストリア代表作品にも選出された『グッドナイト・マミー』で世界のホラー映画ファンを沸かせたヴェロニカ・フランツ&ぜヴリン・フィアラ。本作で描くのは、世界との不和からこの世から消え去ってしまいたいと願う女性が、宗教上自死することも許されず、やがて驚くべき行動に出てしまうという、陰惨で衝動的な物語だ。実際の裁判記録を元に、宗教とタブーに支配された歴史の暗部が今なお響く痛みとして現代に蘇った。容赦ないストーリーテリングと、美しくも残酷な映像表現が評価され、第74回ベルリン国際映画祭では銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞し、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭でも最優秀作品賞を受賞するという快挙を達成している。

監督・脚本:ヴェロニカ・フランツ、ゼヴリン・フィアラ
製作:ウルリヒ・ザイドル、ベティーナ・ブロケンパー
撮影:マルティン・ゲシュラハト
編集:ミヒャエル・パルム
衣装:ターニャ・ハウスナー
音楽:ソープ&スキン(アーニャ・プラシュク)
出演:アーニャ・プラシュク、ダーヴィド・シャイト、マリア・ホーフスタッター

2024年|オーストリア、ドイツ|ドイツ語|カラー|ビスタ|5.1ch|121分
レイティング:PG12
原題:DES TEUFELS BAD|英題:THE DEVIL'S BATH
字幕翻訳:吉川美奈子
配給:クロックワークス
© 2024 Ulrich Seidl Filmproduktion, Heimatfilm, Coop99 Filmproduktion

▶︎2025年5月23日(金)より公開
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《当日料金》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)/PG-12指定作品
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円

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