作品案内

〈特集上映〉忘却の青い薔薇 ルイス・クラー短編アンソロジー

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上映日程: 1月12日

忘却の青い薔薇
ルイス・クラー短編アンソロジー


LA在住のコラージュアーティスト、ルイス・クラーの最新短編アンソロジー「忘却の青い薔薇」を上映します。コミックスやピンナップ写真などを素材にドラマを展開する独特のアプローチで、"紙のお芝居"を展開します。タブローとアニメーションのあいだのような緩やかな動き、ルイス自らの手が画面を覆うフェードアウト、効果的な選曲が織りなすサスペンスフルなメロドラマの世界が6本の短編で表現されます。

『忘却の青い薔薇』 2022/64分/アメリカ (2019年から2021年までの6本の短編アンソロジー)

モノグラム(2019)/熱いキス(2019)/カピチュレーション・プロミス(2020)/ブルー・サン(2020)/アルケスティス(2021)/忘却の青い薔薇(2020)

ルイス・クラー(Lewis Klahr)
1956年ニューヨーク生まれ。1977年から映画制作を続けている。ユニークな実験映画やカットアウト・アニメーションで知られ、アメリカやヨーロッパで広く上映されている。MoMAでは、1989年以降、クラーの作品を永久保存版として購入し、3回の個展を開催。また、ホイットニー美術館のビエンナーレ展(1991年、1995年)にも出品されている。1994年には、壮大な切り絵アニメーション「THE PHARAOH'S BELT」が全米映画批評家協会より実験的作品として特別賞を受賞。制作の傍ら、カリフォルニア芸術大学で教鞭を執る。イメージフォーラム・フェスティバル2001では「エングラム・セパルス」として特集プログラムを上映。

アフタートーク
ルイス・クラー、片岡純也(アーティスト)
進行:澤隆志

2023年1月12日(金) 21:00~
@シアター・イメージフォーラム
[料金]一般:1500円/学生・会員:1200円/シニア:1300円

<関連企画>
紙のみぞ知るショーケース 片岡純也+岩竹理恵+ルイス・クラー
1/11-2/4 (12:00-18:00) ボヘミアンズ・ギルド 東京都千代田区神田神保町1丁目1
https://www.bohemiansguild.com/
1977年から野心的なコラージュ・アニメーションを発表しているロサンジェルス在住作家ルイス・クラーを日本に初招聘します。迎えるのは紙メディアで微細なコラージュを制作する岩竹理恵とユーモラスなキネティックアートを作り出す片岡純也のペアです。米国のベテラン作家と日本の若手ペアに、紙メディアでの交感(ルイス-岩竹)、動きの交感(ルイス-片岡)を成し得る機会を作るべく本展を企画しました。世界有数の古書街である神保町を舞台とすることで、無限の素材からどんなストーリーを紡ぎ得るのか、稀少本や生原稿、絵画や版画が点在する古書店内にインストール/インサートすることで、"紙のみぞ知る世界"の価値をどこまで拡張し得るのか、お楽しみいただければと思います。
(澤隆志)