作品案内

〈特集上映〉ジェイムズ・ベニング 2023 アメリカ/時間/風景

JB2023
上映日程: 10月7日〜10月13日

唯一無二のスタイルを貫くアメリカの実験映画作家、ジェイムズ・ベニング。第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品の最新作『アレンズワース』を含む代表作8作品を1週間限定上映!

撮影・録音・編集。すべてを一人で手掛ける究極の個人制作。計算し尽くされたショットから浮かび上がるのは、アメリカにだけある時間の流れと精神的風土。70年代初頭から今にいたるまで、50年以上にわたって精力的に活動を続ける実験映画作家、ジェイムズ・ベニング。カメラと録音機材を持ち現地に赴き、撮影、録音し、編集も一人で手掛けるという個人制作のスタイルで、現在に至るまで短編から⻑編映画作品、インスタレーションも含め60本以上の作品を世に送り出している。主に固定されたカメラによって撮影され、計算し尽くされたショットが紡ぐ映 像。中には、同じ分数のショットが続いていく構造映画的な側面も持ち合わせた作品もあり、その作風はまさに唯一無二だ。スクリーン上で、ベニングにより切り取られた風景とそこに流れる時間を観る者は、彼の「実験映画作家」という呼称を忘れ、この作家が捉えたアメリカの 歴史と精神的な風土を体感することになる。『ソゴビ』『11×14』でのワンシーンによるメインビジュアルでは、「映 画」だけが私たちに与えることができる不思議な時間体験を予感させる。
今回の特集では第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された『アレンズワース』を含む彼の代表的作品、以下8作品の上映となる。
・『11×14』(原題:11×14/1976 年/80 分/)
・『ランドスケープ・スーサイド』(原題:Landscape Suicide/1986 年/95 分)
・『セントラル・ヴァレー』(原題:Valley Centro/1999 年/90 分)
・『ロス』(原題:Los/2000 年/90 分)
・『ソゴビ』(原題:Sogobi/2002 年/90 分)
・『RR』(原題 RR/2007 年/110 分)
・『キャスティング・ア・グランス』(原題:casting a glance/2007 年/80 分)
・『アレンズワース』(原題:Allensworth/2022 年/65 分)

▶︎2023年10月7日(土)より1週間限定公開

《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円
※「イメージフォーラム・フェスティバル2023」の半券提示で当日一般料金より200円割引

〈トークショーのお知らせ〉
10月7日(土)14:45~『アレンズワース』の回上映後にトークショーを開催します。
登壇者:西嶋憲生さん(映像批評家)