作品案内

世界が引き裂かれる時 KLONDIKE

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上映日程: 6月17日〜7月14日

世界の映画祭41冠に輝く衝撃作
2014年、ウクライナ・ドネツク州 平穏な日常が崩れていく。
ロシアとの国境近く、ウクライナの小さな家に突然あいた大きな「穴」――
穴から見える光景は、後に現実となる“引き裂かれた世界”を予言する。


ウクライナとロシアの国境地帯、小さな家で暮らす出産を間近に控えた妻とその夫。明け方、夫婦の家が突然襲撃され、大きな穴があいてしまった。これは戦争なのか?
妊娠中の妻は家を離れようとせず、夫は親ロシア派分離主義者の友人から組織に誘われるも、はっきり結論を出せないでいる。その間に、親ロシア派と反ロシア派双方の対立は次第にエスカレートし、事態は破局に向かっていく……。
2014年にウクライナのドネツク州で実際に起こったマレーシア航空17便撃墜事件を背景とした戦争ドラマ。監督は本作が長編5作目となるウクライナ人女性監督マリナ・エル・ゴルバチ。長回しのワンカットや遠近法を効果的に用い、ワイドスクリーンの中で広い空間を舞台にしながら、死が待ち受ける逃げ場のない閉塞感を醸しだした。ロシアのウクライナ侵攻が始まる直前の2022年1月、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマ部門で監督賞を受賞し、続く第72回ベルリン国際映画祭でパノラマ部門エキュメニカル賞を受賞、さらには第95回アカデミー賞®最優秀国際長編映画賞ウクライナ代表にも選出されるなど世界各国で41冠の栄誉に輝く。ラスト15分は、深まる民族間の衝突、差し迫ってくる戦争の緊迫感に圧倒される。のちに現実となってしまうロシアのウクライナ侵攻を予見させる衝撃の問題作。

監督・脚本:マリナ・エル・ゴルバチ/撮影:スヴャトスラフ・ブラコフスキー/音楽:ズヴィアド・ムゲブリー
出演:オクサナ・チャルカシナ、セルゲイ・シャドリン、オレグ・シチェルビナ
2022年/ウクライナ・トルコ/100分/ウクライナ語・ロシア語・チェチェン語・オランダ語/原題:KLONDIKE
配給:アンプラグド/宣伝:スリーピン/日本語字幕:岩辺いずみ

▶︎2023年6月17日(土)より公開
▶︎上映時間はこちら
▶︎オンラインチケットのご購入はこちら

《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

「世界が引き裂かれる時」トークイベントのお知らせ
シアター・イメージフォーラムでは本作の公開を記念し、以下の日程でトークイベントを行います。

●6/18(日)10:40の回上映前
ゲスト:廣瀬陽子さん(慶應義塾大学教授/政治学者)

↓〈特別イベント〉↓
●6/20(火)17:30より(※本イベントには本編上映はございませんので事前に映画をご鑑賞の上でご参加ください)
ゲスト:マリナ・エル・ゴルバチ監督(オンライン)
シアター・イメージフォーラム 映画深掘りトーククラブ『世界が引き裂かれる時』
ゲスト:マリナ・エル・ゴルバチ(『世界が引き裂かれる時』監督) 聞き手:山下宏洋(シアター・イメージフォーラム)
日時:6月20日(火)17:30~18:30 (逐次日本語通訳あり) 開場:17:15
場所:シアター・イメージフォーラム3F「寺山修司」
対象:『世界が引き裂かれる時』半券をお持ちのお客様 当日先着30名
30分ほど監督と聞き手が上映作品についてディスカッションし、その後会場からの質疑応答の時間を設けます。

●6/27(火)16:50の回上映後
ゲスト:東野篤子さん(筑波大学教授/国際政治学者)

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