作品案内

冬の旅 SANS TOIT NI LOI

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上映日程: 11月5日〜12月23日

彼女は、路上を選んだ。家もなく、法もなく。
自由と孤独の果てにひとりの少女が死んだ。
時代を切り開いた映画作家、アニエス・ヴァルダの最高傑作。


セルフポートレイトの集大成とも言うべき遺作『アニエスによるヴァルダ』を発表後、2019年3月、生涯現役を貫いて90歳で逝った映画作家アニエス・ヴァルダ。
劇映画『幸福(しあわせ)』、『5時から7時までのクレオ』『歌う女、歌わない女』、ドキュメンタリー『落穂拾い』『顔たち、ところどころ』…。
フィクション、ノンフィクションを自由に行き来して、傑作を数多く遺したヴァルダの、劇映画の最高傑作と言われるのが『冬の旅』である。

1985年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。フランス本国では作品の評価はもちろん、興行面でもヴァルダ最大のヒット作と言われているが、題材の難しさゆえか日本では公開まで6年を要し、興行も成功に至らず、作品も正当に評価されたとは言い難かった。

しかし30年以上の歳月を経て2022年3月に東京・国立映画アーカイブの特集≪フランス映画を作った女性監督たち―放浪と抵抗の軌跡≫での一度限りの上映は大盛況。
死後3年を経てミッシングピースを埋めるかのように『冬の旅』再評価の機運が高まっている。

監督・脚本・共同編集:アニエス・ヴァルダ
撮影:パトリック・ブロシェ 音楽:ジョアンナ・ブルゾヴィッチ
出演:サンドリーヌ・ボネール、マーシャ・メリル、ステファン・フレイス、ヨランド・モロー
原題:SANS TOIT NI LOI (英題: Vagabond)
1985年 /フランス /ヨーロッパ・ビスタ /カラー /105分
© 1985 Ciné-Tamaris / films A2
配給:ザジフィルムズ

▶︎2022年11月5日公開予定
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《当日料金》一般:1,500円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

〈公開記念トークショー〉
■11/5(土)11:25の回上映後
ゲスト:斉藤綾子さん(映画研究者/明治学院大学教授)
■11/6(日)13:50の回上映後
ゲスト:山崎まどかさん(コラムニスト)

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