作品案内

私だけ聴こえる Only I Can Hear

Only I Can Hear001
上映日程: 5月28日〜7月1日

全回聴覚障がい者用日本語字幕、UDCastによる音声ガイド対応

耳の聴こえない親を持つ、耳の聴こえる子どもたち。音のない世界と聴こえる世界のあいだで居場所を探すドキュメンタリー。

耳の聴こえないろうの両親から生まれた、耳の聴こえる子どもたち、コーダ(CODA:Children Of Deaf Adults)。家では手話で、外では口話で話す彼らは、学校に行けば“障害者の子”扱い、ろうからは「耳が聞こえるから」と距離を置かれる。コーダという言葉が生まれたアメリカでコーダ・コミュニティを取材した初めての長編ドキュメンタリーとなる本作は、15歳というアイデンティティ形成期の多感な時期を過ごすコーダの子どもたちの3年間を追う。聞こえる世界にもろうの世界にも居場所のない彼らは、一年に一度の“CODAサマーキャンプ”の時だけ、ありのままの自分を解放し無邪気な子どもに戻れる。

15歳、サマーキャンプは終わり、進路を決める大切な時期に入る。「私はろうになりたい」という深い欲望に突き動かされ、聴力に異変をきたすナイラ、自分を育ててくれたろうの母から離れて大学へ行こうと葛藤するジェシカ、コーダである自分の人生を手話で物語ることで肯定し友達を作ろうとするMJ、さらに日本とアメリカを行き来し手話通訳士をするアシュリーが妊娠を機に「お腹の子がろうになるか聞こえる子になるか」という悩みを抱えながら出産に向かう。

監督は“社会の周縁に生きる人々の知られざる物語”をテーマに映像作品を製作してきた松井至。本作は2016年TokyoDocsにて最優秀企画賞を受賞。その後取材を続け、2021年に北米最大のドキュメンタリー映画祭HotDocsに選出されるなど、現在世界各国で上映を行っている。音のない世界と聴こえる世界のあいだで居場所を失い、揺らぎながらも自らを語り、成長していく子どもたちの姿からコーダの知られざる物語を綴る。

2022年/日本/76分/配給:太秦
監督:松井至/共同監督:ヒース・コーゼンズ/プロデューサー:平野まゆ/コープロデューサー:ポール・カデュー
撮影:ヒース・コーゼンズ/編集:ハーバート・ハンガー/サウンドミキサー:高梨智史/カラーグレーディング:齋藤直彦
音楽:テニスコーツ

▶︎2022年5月28日(土)より公開予定
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5月28日(土)松井監督による初日舞台挨拶(手話通訳あり)
5月29日(日)〜6月10日(金)11時の回上映後。松井監督による舞台挨拶(手話通訳あり)
6月11日(土)、6月12日(日)、6月15日(水)、6月16日(木)、6月17日(金)、11時の回上映後。松井監督による舞台挨拶(手話通訳あり)
6月29日(水)トークショー実施(手話通訳あり)。ゲスト:松井至監督、ハーバート・ハンガー(本作編集者)
7月1日(金)トークショー実施(手話通訳あり)。ゲスト:松井至監督、テニスコーツ(本作音楽担当)
※予告編なし本編より上映


《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

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