作品案内

イメージフォーラム・フェスティバル 2019

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上映日程: 9月14日〜9月23日

映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル」を今年も東京2会場と名古屋で開催します。1987年からスタートし、本年が33回目となる映像アートの祭典。今年も世界の最前線から刺激的な映映像作品が揃いました。長短編合わせて154本の作品を上映。ほぼ全てがここでしか見ることのできない貴重な作品です。

イメージフォーラム・フェスティバルは、映像のさまざまな最新表現を通して、これからの芸術表現、メディア環境を含める社会のありかたについて考える場を提供する映像祭です。国内外の優れた最先端の映像作品の上映、映像作家やキュレーターとの対話やレクチャーによって、多くの人に映像により近く、深く触れる機会を創出する試みを行ないます。

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「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」ノミネート22作品 

昨年より公募の対象地域が拡大したコンペティション部門「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」のノミネート作品は、日本、中国、台湾、韓国からの計446作品の応募の中から選出した22作品を上映。東京会場の期間中に審査員3名による最終審査が行われ、9月23日に入賞5作品が発表されます。

新しい才能続出で注目のポルトガルのアート映画を特集

主に日本未発表の海外の優れた作品を上映する「エクスペリメンタル・パノラマ部門」ではポルトガルを特集。『熱波』のミゲル・ゴメスが贈る6時間半の超大作『アラビアン・ナイト』の東京初上映をはじめ、鬼才タル・ベーラのもとで映画制作を学んだアンドレ・ジル・マタの『時間の木』、2019年のロッテルダム国際映画祭でブライト・フューチャー賞を受賞したアヤ・コレツキーの『30歳のとき、世界を廻った』を上映。これからが注目される現代ポルトガル映画の作家たちにスポットを当てます。

カメラを手にした女性アーティストたち

『去年マリエンバードで』や『夜霧の恋人たち』で知られる女優デルフィーヌ・セイリグと、フランスのビデオアート界のパイオニア、キャロル・ロッソプロスの出会い。70年代のフェミニズム運動の只中にカメラを手に飛び込み、ビデオというメディアの自由さを武器にして、支配的な男性優位の社会と対峙した二人の活動を、マルグリット・デュラス、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、ジェーン・フォンダらと並走しつつ、回想するドキュメンタリー『デルフィーヌとキャロル』や、カナダ初の女性アーティストとして初めてナショナル・ギャラリーで個展が行われたジョイス・ウィーランドの政治的かつユーモアあふれる映像作品を特集。またドイツのフェミニズム映画の先駆者、ウラ・シュテックルがエドガー・ライツと組み、芸術や性の役割の常識の転覆を図った1969年の映画『ゴミ箱キッド』を上映。

映像作家・飯村隆彦の主要作品を網羅し、その全体像に迫る特集上映!

歴史的に重要な映像作家にフォーカスを当てる「フィルムメーカーズ・イン・フォーカス」では飯村隆彦を特集。1960年代初期のネオ・ダダアートから出発し、日本の個人映画草創期に活動を開始した映像作家のひとり。フィルム、ビデオ、インスタレーションと領域を拡大し、現在に至るまで国際的に創作活動を持続させている。今回の上映では初期の映像詩的な作品からメディア批評を込めたビデオ・パフォーマンス作品まで主要作品を網羅し、その全体像に迫ります。

惜しくも2019年6月に逝去したスーザン・ピットの追悼上映

惜しくも2019年6月に亡くなったスーザン・ピットの追悼プログラム。アート・アニメーションの金字塔的作品『アスパラガス』をはじめ、目の眩むような極彩色のドローイングが展開される全4作品を上映します。

アジア・エクスペリメンタル・フィルム・フェスティバル・ミーティング

地理的にも上映される文脈においても多様に広がっている現代の実験映画/エクスペリメンタル・フィルム。元々は欧米発の思考的アプローチである「エクスペリメンタル映画」が、アジアにおいて新たな力を持ちつつあります。その状況を巡るシンポジウムと特集上映を開催します。これからの「映像表現とは何か?」を韓国・中国・インドネシア・シンガポール・ベトナム・マレーシア・タイ・フィリピンのキュレーターや映画祭のプログラマーらがアジアから発信する本邦初の試みです。

主催:イメージフォーラム
共催:愛知県美術館
協賛:株式会社ダゲレオ出版
助成:芸術文化振興基金
協力:ポルトガル大使館、オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム、カナダ大使館、ゲーテ・インスティトゥート東京、台湾国家映画センター×Taiwan Docs
会場協力:株式会社ワコールアートセンター

《会場・会期》
◼︎シアター・イメージフォーラム
2019年9/14(土)〜9/23(月)
◼︎スパイラルホール
2019年9/20(金)〜9/23(月)
◼︎愛知芸術文化センター アートスペースA、EF
2019年11/8(金)〜11/10(日)

《入場料金》
◼︎スパイラルホール/シアター・イメージフォーラム
【1回券】一般1,500円/学生800円/イメージフォーラム会員1,100円
【フリーパス】一般10,000円/学生5,000円
◼︎愛知芸術文化センター
【1回券】一般1,200円/学生800円/イメージフォーラム会員1,000円
【フリーパス】一般6,000円/学生4,000円

◆シアター・イメージフォーラムは全席指定席。8月16日より会期中全ての回のチケットを、シアター・イメージフォーラムのオンラインチケット購入サイト、または劇場窓口にて販売します。(フリーパスは劇場窓口でのみ座席指定が可。オンラインでは予約不可。
※スパイラルホールは自由席・整理番号制。当日券のほか整理番号付きの日時指定鑑賞券(一般1回券のみ)をチケットぴあで発売。
チケットぴあ TEL:0570-02-9999 P-コード:550-246
◆イメージフォーラム3F「寺山修司」で開催するシンポジウムは一般700円、学生・イメージフォーラム会員500円(自由席/当日券のみ)

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