〈特集上映〉『河童の家』芝田日菜監督特集

だれかの記憶に宿る、だれのものでもない家
従来の映画づくりにとらわれず、「撮る」ことを通してメディアとしての映画の再発見を試みる芝田日菜。現在、東京藝術大学大学院先端芸術表現科に在籍し、映像作家として活躍する彼女の劇場公開デビューが決定。映画を発見するようにして作られるその作品たちには、これまで取りこぼされてきた映画の可能性が格納されている。自らカメラを回し、現場で演者やスタッフと意見を共有し合うスタイルで作品を制作してきた彼女の歩みをスクリーンで追うことは、映画のはじまりへの遡行と映画の未来のはじまりへと観る者を導くだろう。
〈作品紹介〉
●『河童の家』
出演:矢島理佐、長崎葵、森環、野尻和輝、新野純平、マリアンネ和田
監督・脚本・撮影・編集:芝田日菜/録音・音響:川原圭汰
2025年/53分/16:9/日本
メンテナンスのために青年が空き家を訪れる。誰もいないはずの家には複数の世界が、複数の仕方で共在し、そこでは女性たちがそれぞれその家で生活しており、ときに交差する。50年前に建てられたものの、誰にも住まわれることのなかったある一軒家との出会いから生まれた劇映画。撮影準備のための滞在期間に起こった印象的な出来事を起点に、役者やスタッフとの新たな協働の形を模索するなかで生まれた、映画を通して見出された物語。
●『暝映』
出演:星実里、岩沢希実
監督・撮影・編集:芝田日菜/録音・音響:川原圭汰 、芝田日菜
2023年/22分/16:9/日本
暗闇で仄かに光るヤコウタケというキノコと、暗闇でスクリーンにイメージが投影される映画というメディアを重ね合わせ、「映画とはなにか」を自らに問いなおすようにして制作された第一作。映像制作の経験者不在のなか、日没から深夜にかけてわずかな照明で画づくりすることで、映画を発見するようにして撮影されたこの作品は、撮ることを通して世界を発見する歓びに満ちている。
●『水面に映る家』
撮影:芝田日菜
2022年/2分/16:9/日本
濁った川に映る家の映像。しかし水面のゆらめきや横切る水鳥や風によってイメージは変容してゆく。カメラを手にして間もない頃、散歩中に何気なく記録された短い映画。その、ごく普通に起こる小さな奇跡への驚きが、以降の芝田監督の映像制作の出発点となった。
宣伝美術:水野幸司/ホームページ:星加曜/予告編:坂田貴大/宣伝協力:大橋咲歩、橋口亮介/宣伝美術協力:竹久直樹/制作:栗原あすか
©︎芝田日菜
▶︎2026年4月18日より公開
《当日料金》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円












