作品案内

水の中で息をする 彼女でも彼でもなく Holding Back the Tide

上映日程: 1月31日〜終了未定

⼥性が真珠を飲み込む 海底に沈められた地下鉄の車両 ニューヨーク市の⻲裂から⼤洪⽔が押し寄せる

「海のミルク」と呼ばれ人々の舌を惹きつけて止まない牡蠣。だが牡蠣の役割はそれだけはでない。牡蠣は呼吸することによって⽔を濾過し水質を改善する。集団を好みくっつきたがる性質もあり、牡蠣が集まってできた「牡蠣礁」は微生物や甲殻類、小魚たちの住処となる。そして、更なる特別な性質として、繁殖の為に、自身の性別を変えることもある。

ドキュメンタリーでフィクション、記録映像を交えたクイアなハイブリッド・ドキュメンタリー!

海を浄化し、生きものの居場所をつくり、メスにもオスにもなれる牡蠣を、この映画ではクィアと連帯の象徴として描いている。ニューヨークはかつて牡蠣の収穫量世界一を誇り、黒人奴隷たちがその産業を支えた。やがてその乱獲により牡蠣の数は激減し、浄水力を欠いた川や海の水は汚れ、さらに昨今の気候変動による海面上昇が度重なる都市の洪水を引き起こしている。また2025年には「性別は2種類のみ」という多様性政策撤廃の大統領令も発され、環境とジェンダーを巡るニューヨークの状況は、この世界全体が抱える問題の縮図でもあるだろう。

しかし、現在ニューヨークではそれらをくい止める運動が起こっている。それは人間と人間でない生きものの共生や、社会的性差からの解放を目指す。もし私たち人間が牡蠣のように生きられたら。彼女でも彼でもなく「私」として集まって、健やかな未来に向けて歩んで行けたら。

きっと水の中で息ができる。

2023年/アメリカ/77分/英語/原題:Holding Back the Tide
監督:エミリー・パッカー/プロデューサー:トレイ・テルーオ
撮影:ジョン・マーティ/編集:リンジー・フィリップス、ベン・スティル
字幕翻訳:西山敦子/デザイン:中野香/配給:ブライトホース・フィルム/配給協力:野崎敦子
© Marginal Gap Films 2023

▶︎2026年1月31日より公開

《当日料金》一般:1,900円/大学・専門学生:1,400円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,400円/会員:1,300円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,300円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,300円/毎週月曜日サービスデー:一律1,300円

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