[※対面のみの講座です。オンラインでの受講はできません]
デジタル機器の発展により、いまや私たちの日常に溶け込みきっている多種多様な映像メディア。その表現の歴史を辿ってみると、産業としての映画とは異なるアートとしての映画(実験映画)という大きなムーブメント、そして数々の冒険者・先駆者たちに出会う。映像メディアの特質に根差したユニークで先鋭的なアート表現の歴史を、映画前史から戦前・戦後のアヴァンギャルド映画、そして日本やアジアで独自の展開を遂げた個人映画から現在の新しい映像アートまで、国内外の代表作40作品以上の貴重な上映とともに、各テーマに沿って専門家が解説する。
■講座日程 8月11日(月)〜8月16日(土)〈6日間〉
■講座時間 連日19:00〜22:00
■受講費 15,000円(税込)※教材費含む
■定員 30名
■参加申込 https://peatix.com/event/4511465/(外部Peatixサイト)

■講座内容
▶1日目 [担当講師:山下宏洋]
● 映画誕生 その驚異
《上映予定作品》 列車の到着(リュミエール兄弟/1895)、月世界旅行(ジョルジュ・メリエス/1902) ほか
● アヴァンギャルド/シュルレアリズム映画
《上映予定作品》 幕間(ルネ・クレール/1924)、アンダルシアの犬(ルイス・ブニュエル+サルバドール・ダリ/1928)、午前の幽霊(ハンス・リヒター/1928) ほか
● 絶対映画から抽象映画へ
《上映予定作品》 対角線交響曲(ヴィキング・エッゲリング/1924)、トレード・タトゥー(レン・ライ/1937) ほか
● 拡張する現実 ロシア・アヴァンギャルド
《上映予定作品》 カメラを持った男(ジガ・ヴェルトフ/1929/抜粋) ほか

トレード・タトゥー (1937)
▶2日目 [担当講師:山下宏洋]
● アメリカ・アンダーグラウンド映画
《上映予定作品》 午後の網目(マヤ・デレン+アレクサンダー・ハミット/1943)、A Movie(ブルース・コナー/1958)、ドッグ・スター・マン(第2章)(スタン・ブラッケージ/1963)、ウォールデン(ジョナス・メカス/1969/抜粋) ほか
● 構造映画
《上映予定作品》 秋の樹々(クルト・クレン/1960)、波長(マイケル・スノウ/1967) ほか

午後の網目 (1943)
▶3日目 [担当講師:山下宏洋]
● ロンドン・フィルムメーカーズ・コーポとイギリスの実験映画
《上映予定作品》 チューインガムの少女(ジョン・スミス/1976) ほか
● メタ映画 メディアの探求
《上映予定作品》 ダイアル・ヒストリー(ヨハン・グリモンプレ/1997/抜粋)、移行する行為(マーティン・アーノルド/1993) ほか
● ナラティブの実験
《上映予定作品》 毎日強くなる(ミランダ・ジュライ/2001) ほか
● 歴史/時間/政治としての風景
《上映予定作品》 GOSHOGAOKA(シャロン・ロックハート/2001) ほか

GOSHOGAOKA (2001)
▶4日目 [担当講師:澤隆志]
● 戦後復興、前衛の勃興、クロスジャンル
《上映予定作品》 キネカリグラフ(グラフィック集団/1955)、人間動物園(久里洋二/1962)、檻囚(寺山修司/1960-69) ほか
● 1975周辺 連続写真としての映画
《上映予定作品》 驚き盤(古川タク/1975)、映画 LE CINEMA(奧山順市/1975)、アートマン(松本俊夫/1975)、オランダ人の写真(居田伊佐雄/1976)、スイッチバック(かわなかのぶひろ/1976)、フィルム・ディスプレイ(瀬尾俊三/1979)、SPACY(伊藤高志/1980) ほか

SPACY (1980)
▶5日目 [担当講師:澤隆志]
● 半径1mの政治 内省、欲望、部屋の時間
《上映予定作品》 フランス映画(帯谷有理/1994)、みみのなかのみず(歌川恵子/1994)、桃色ベビーオイル(和田淳子/1995)、部屋/形態(石田尚志/1999)、[cameRa](徳永富彦/2001) ほか

みみのなかのみず (1994)
▶6日目 [担当講師:澤隆志]
● モノローグ/ダイアローグ
《上映予定作品》 15日間(鈴木志郎康/1980)、映像書簡10(かわなかのぶひろ+萩原朔美/2005) ほか

15日間 (1980)
■講師
山下宏洋(イメージフォーラム ディレクター)
2001年から現在までイメージフォーラム・フェスティバルにてディレクターを務める。2005年から渋谷のアート系映画館、シアター・イメージフォーラムの番組編成担当。ブリュセル芸術の宮殿や香港映画祭をはじめ、世界各地の映画祭やメディアアート・フェスティバル、美術館などでプログラミング/キュレーションを行い、カンヌ映画祭監督週間、ロッテルダム国際映画祭をはじめ数々の映画祭で審査員を務める。例年平均10前後の国際映画祭に参加し、世界の映像アート作品の最先端の動向に通じている。
澤隆志(キュレーター)
2000年から2010年までイメージフォーラム・フェスティバルのディレクターを務める。現在はフリーランス。パリ日本文化会館、あいちトリエンナーレ2013、東京都庭園美術館、青森県立美術館、長野県立美術館などと協働キュレーション多数。「めぐりあいJAXA」(2017-)、「都市防災ブートキャンプ」(2017-)、「写真+映画=列車」(2018)、「スゥパァドゥルォォォォオ」(2024)、「生活者としての被爆」(2025)など企画、運営。
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