本年度は全国から478 作品の応募があり、バラエティに富んだ応募作のなか、大賞を受賞したビデオ作品『ワタシの王子』は、現実の少女拉致事件をモティーフに、冷徹に自己と社会の欲望を見つめた力作です。作者は東京在住の映像作家小口容子。本年の審査員は、長谷川祐子(キュレーター、美術評論家)、古川タク(アニメーション作家、イラストレーター)、ヘルチャン・ズィルホフ(ロッテルダム国際映画祭ディレクター/ オランダ)の3氏でした。今年から寺山修司賞が新設され、内村茂太作『べっぷ・たまがわ』が受賞しました。
● 大賞 1点(制作助成金40万円、トロフィー、賞状)
『ワタシの王子』 
小口容子(東京都世田谷区)ビデオ、15分、2005
● 寺山修司賞 1点(制作助成金30万円、賞状)
『べっぷ・たまがわ』 
内村茂太(東京都狛江市)8ミリ、31分、2005
●入選:4点(賞金各5万円、賞状)
『trot』 
外山光男(東京都国分寺市)ビデオ、11分、2005
『Dune/Trip』
稲垣智子(大阪府岸和田市)
ビデオ・インスタレーション、2005
『slide 002』 
ひらたたかひろ(東京都目黒区)ビデオ、9分、2005
『Tide』 
竹内邦晶(東京都東大和市)ビデオ、9分、2005
●奨励賞:3点(賞金各3万円、賞状)
『鈴の名は』 
諸藤亨(東京都三鷹市)ビデオ、17分、2005
『鼻の日』 
和田淳(兵庫県神戸市)ビデオ、10分、2005
『one leaf』 
山口亮子(神奈川県相模原市)8ミリ、10分、2006