コンテンポラリー・ダンスにとって映像は一つの表現媒体としてさらに重要になっています。カメラを通してダンサーたちは己の身体を拡大・膨張させ、新たな次元へとステップを踏み出します。巨大な木製の箱の中で繰り広げられる超絶的な身体パフォーマンスに複雑に絡み合うカメラワークが、視覚に心地よい肉体感覚をオーバーラップさせる『アメリア』。カメラを持ちこむことが決して許されなかったピナ・バウシュの創作現場に入り込み、その作品生成の秘密をドキュメントした『ピナ・バウシュの吐息』は特に必見です。

新たな作品を発表するたびに世界を驚かせる斬新な作品で、現代美術展および国際映画祭における最重要アーティストとなったタイのアピチャポン・ウィラーセタクンの最新作『ワールドリー・デザイアーズ』。ジャングルを舞台にした前作『トロピカル・マラディー』の流れを組んだ本作は、韓国チョンジュ国際映画祭のコミッションで制作され話題になりました。

●上映作品スチール(クリックで各作品の上映プログラムへ)
プライベート・ヒル
ワールドリー・デザイアーズ
グローバル・グループ
アメリア
いなかもの
NO PLACE
消失点
ピナ・バウシュの吐息
賛歌No.1
ナムジュン・パイク
セクシャル・ヒーリング
ケージに捧ぐ