イメージフォーラム映像研究所では冬の短期講座として「クリティカル・ライティング講座 “映画の見方”を考える」をオンラインで開催いたします。
■趣旨:
映画について書く。映画について書くことを通して、より深く映画を知り、その結果映画に新しい読みが生まれ、映画に新たな価値が生まれる。このような理想的な映画と書き手の関係を念頭に、本講座は、映画/映像についてそれぞれの立場で独自の視点を持つ作家や批評家たちの講義を通して、受講者が自身の視点を醸成し、文章の表現力を育むことを目的とした、クリティカル(批評的)なライティング(叙述)についての講座である。創作活動・批評分野の第一線において現役で活躍する講師たちの声を直接聞く、他には無い貴重なチャンスでもある。批評家たちに加え、映画祭ディレクター、美術館キュレーター、研究者など様々な形で映像に携わる人々の多角的な視点を通して、より深く映画にアプローチをする。
■日程:2021年1月14日(木)〜2021年3月4日(木)毎週木曜日開講<祝日休講、7日間>
■時間:19:00〜20:30(オンライン)
■受講費:21,000円(税込)
■定員:30名
■受講資格:経験の有無、年齢等は問いません。
■講座スケジュール:
恩田泰子 「新聞記者の映画の見方」 1/14(木)19:00〜20:30
小原篤 「アニメーション批評を考える」 1/21(木)19:00〜20:30
近藤健一 「現代美術キュレーションと映画」 1/28(木)19:00〜20:30
西嶋憲生 「実験映画の見方」 2/4(木)19:00〜20:30
高間賢治 「映画をより深く楽しむための映画撮影史」 2/18(木)19:00〜20:30
矢田部吉彦 「映画批評のこれからと映画祭」 2/25(木)19:00〜20:30
恩田泰子 演習「映画評を書いてみる」 3/4(木) 19:00〜20:30
■申し込み方法:
○Peatixイベント予約ページからお申し込みください。
URL:https://critical4.peatix.com
○Zoomミーティングを使用いたします。Zoomのweb版もしくはアプリケーションをご用意ください。
○開講日の午後12:00までに当日の参加リンクをメールでお送りいたします。本講座は申込み者本人のみの参加に限らせていただきます。ZoomミーティングIDとパスワードの拡散は禁止いたします。お申し込みの際にメールアドレスの入力に間違いがないようご注意ください。
○一度お支払いされた受講料の払い戻しは応じられませんので、あらかじめご了承ください。通信悪化等、受講者都合により受講できなかった場合等も同様ですので、予めご了承ください。
○講座は主催者側で録画いたしますが、受講者の方に対しての公開はしませんので、予めご了承ください。
■講師プロフィール:
小原篤:
朝日新聞記者。1991年朝日新聞入社。東京・文化くらし報道部でアニメや漫画などを担当。2007年から朝日新聞デジタルでコラム「小原篤のアニマゲ丼」を連載中。著書に「1面トップはロボットアニメ 小原篤のアニマゲ丼」(日本評論社)。
恩田泰子:
読売新聞文化部映画記者。1999年より文化部。現在は、批評を中心に映画関連の記事を書く。東京をはじめ、カンヌ、ベネチアなど国際映画祭の取材を重ね、タル・ベーラ、ワン・ビン、ロイ・アンダーソンなど世界的映画作家のインタビューも多く行なう。
近藤健一:
森美術館シニア・キュレーター。森美術館での展示として、小泉明朗(2009)、山城知佳子(2012)、ビル・ヴィオラやゴードン・マッタ=クラークの映像上映プログラム(2015)、ビデオひろば展(2016)を企画。共同企画に「アラブ・エクスプレス展」(2012)、「アンディ・ウォーホル展」(2014)。2014-2015年にはベルリン、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館にて客員研究員を務める。
高間賢治:
撮影監督。東京都立大学在学中より若松プロにて撮影助手を始める。1976年よりCM のカメラマンとして独立。78年、第一回劇映画作品『月山』を撮影。81年、文化庁芸術家在外研修制度により渡米。様々な撮影現場で研修を受ける。82年に帰国後、撮影監督システムを初めて日本映画界に導入した。現在に至るまで、若手監督たちと意欲的な作品を生み出し続けている。主な作品に『1999年の夏休み』(89)、『ラヂオの時間』(98)、『デスノート the Last name』(06)、『漫画誕生』(19)など。
西嶋憲生:
映像研究者。大学時代にジョナス・メカスの『リトアニアへの旅の追憶』と出会い、劇映画のみならず実験映画に強い興味を抱く。大学在学中の1970年代半ばに約1年パリで生活しあらゆるジャンルの映画を見て回り、その後美術出版社芸術評論賞入選を機に批評・翻訳などの執筆活動を開始。同時に編集・上映企画などにも携わり84-85年「月刊イメージフォーラム」編集長。著書に「生まれつつある映像 実験映画の作家たち」、「映像表現のオルタナティヴ」(編著)など。訳書に「フィルム・ワークショップ」、「アンディ・ウォーホル・フィルム」(ダゲレオ出版)など。
矢田部吉彦:
東京国際映画祭シニア・プログラマー。仏・パリ生まれ。2000年より映画配給と宣伝を手がける一方で、ドキュメンタリー映画のプロデュースや、フランス映画祭の運営業務に携わる。2002年から東京国際映画祭へスタッフ入りし、2007年から2019年まで作品選定ディレクターを務める。2020年からシニア・プログラマーとして引き続き同映画祭の作品選定に携わっている。
イメージフォーラムでは9月26日(土)〜10月4日(日)で開催するイメージフォーラム・フェスティバル2020で、上映プログラムに関連した2つのワークショップを開催します。
ひとつは既存の映像を引用して新たな映像作品を生み出す「ファウンド・フッテージ」という手法にフォーカスした「コラージュ/ファウンド・フッテージ映画入門」。今回上映も行われるオーストリアの映像作家ペーター・チェルカススキーに代表されるフィルムをコラージュ的に加工してヴィジュアル的に見せる作品や、歴史資料として引用するリサーチ型の作品など、実作者が自らの手法を解説します。
もうひとつは「ドキュメンタリーを再発見する」。イメージフォーラム・フェスティバル2020では、マリー・ロジエと鈴木志郎康の二人の映像作家の作品を特集します。どちらもドキュメンタリー的な枠組みの中で独自の視点からユニークな作品を制作しています。ともすれば社会的なものと捉えられがちなドキュメンタリーを、もっと個人映画作家の視点から見てみようというのがこの講座の試みです。作者の視点によっていかに現実を切り取るか。ドキュメンタリーは意外と自由な映像表現なのです。
ワークショップのお申し込みはこちらから
ワークショップ1 「コラージュ/ファウンド・フッテージ入門」
https://iff2020ws1.peatix.com/view
ワークショップ2「ドキュメンタリーを再発見する」
https://iff2020ws2.peatix.com/view
映画について書く。映画について書くことを通して、より深く映画を知り、その結果映画に新しい読みが生まれ、映画に新たな価値が生まれる。
このような理想的な映画と書き手の関係を念頭として、本講座は、映画/映像についてそれぞれの立場で独自の視点を持つ“映画を観るプロ”たちの講義を通して、受講者が自身の視点を醸成し、文章の表現力を育むことを目的とした、クリティカル(批評的)なライティング(叙述)についての講座である。批評分野の第一線において現役で活躍する講師たちの声を聞く、他には無い貴重なチャンスでもある。批評家たちに加え、映画祭ディレクター、美術館キュレーター、映画プロデューサーなど様々な形で映像に携わる人々の多角的な視点を通して、より深く映画にアプローチをする。
■2019年11月29日(金)〜1月31日(金)毎週金曜日開講<9日間>
■時間:19:00〜21:30
■講座スケジュール
11/29(金)トニー・レインズ(映画評論家) 「映画史の読み方:中国インディペンデント映画秘史」※英語、日本語逐次通訳付きで行ないます。
12/6(金)恩田泰子(読売新聞記者) 「新聞記者の映画の見方」
12/13(金)小原篤(朝日新聞記者) 「アニメーション批評を考える」
12/20(金)丸山雄生(アメリカ史研究者/東海大学) 「歴史家の映画の見方」
12/27(金)濱口竜介(映画監督) 「ショット:ドラマを撃つ記録の力」
1/10(金)矢田部吉彦(東京国際映画祭プログラミングディレクター) 「映画批評のこれからと映画祭」
1/17(金)保坂健二朗(東京国立近代美術館 主任学芸員)「美術と映像批評」
1/24(金)本橋仁(建築史家/京都国立近代美術館) 「建築史家が見る”映画の中のオフィス”」
1/31(金)恩田泰子 演習「映画評を書いてみる」
■講座会場:イメージフォーラム3階「寺山修司」
→地図
■受講費:30,000円(税込)
■定員:30名
■申し込み方法
下記申し込みフォームに必要事項を記入し、送信してください。事務局よりメールで返信いたしますので、そのガイダンスに添って期日までに受講料をお支払い願います。
なお、一度納入された受講料の払い戻しは定員制のため、病気、入院など止むを得ない理由を除き、応じられませんので、あらかじめご了承ください。
■講師プロフィール
小原篤
朝日新聞記者。1991年朝日新聞入社。大阪・生活文化部でアニメや漫画などを担当。2007年から朝日新聞デジタルでコラム「小原篤のアニマゲ丼」を連載中。著書に「1面トップはロボットアニメ 小原篤のアニマゲ丼」(日本評論社)。
恩田泰子
読売新聞文化部映画記者。1999年より文化部。現在は、批評をはじめ、映画関連の記事を書く。東京をはじめ、カンヌ、ベネチアなど国際映画祭での取材経験を重ねる。紙面にて、タル・ベーラ、ワン・ビン、ギレルモ・デル・トロなど世界的映画作家のインタビューも多く行なう。
トニー・レインズ
映画批評家。映画祭プログラマー。『サイト&サウンド』、『タイムアウト』、『カイエ・デュ・シネマ』、『フィルム・コメント』誌などに長年にわたって映画批評を寄稿してきたアジア映画のエキスパート。鈴木清順、ウォン・カーワイ、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーについての著作がある。
濱口竜介
1978年生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』(08)が高い評価を得る。その後、『THE DEPTHS』(10)、『なみのおと』(11)、『親密さ』(12)などを監督。5時間を超える長編『ハッピーアワー』(15)は様々な国際映画祭で受賞し話題となった。2018年公開の商業デビュー作『寝ても覚めても』は第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。
保坂健二朗
1976年生れ。東京国立近代美術館主任研究員。企画した主な展覧会に、「フランシス・ベーコン展」(13)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(16)、「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」(17)など。「Logical Emotion: Contemporary Art from Japan」(2014、ハウス・コンストルクティヴ美術館他)など国外での企画も行う。『すばる』、『SPUR』、『疾駆』等に連載を持つ他、JAGDA年鑑(2014年)などに論考を寄稿。
本橋仁
建築史家。東京生まれ。京都国立近代美術館特定研究員。大正時代の自由闊達な建築をめぐる議論にあこがれ、研究とともに展示をおこなう。直近の活動に文化財をつかった演劇シリーズ家を渉る劇vol.4「リンドバークたちの飛行」(主催:ゲッコーパレード)を仙台市の納豆工場、宮城野納豆製造所で開催するなど。これまでの主な担当展覧会はベネチア・ビエンナーレ国際建築展(2014)、世紀末ウィーンのグラフィック展(京都国立近代美術館、2019年)ほか。
矢田部吉彦
1966年フランス生まれ。銀行勤務、英仏駐在・留学を経て映画業界へ転職。映画配給・宣伝を手がける一方、ドキュメンタリー映画のプロデュースなどに携る。2002年から東京国際映画祭にスタッフとして参加。2004年から現在まで上映作品選定を担当している。2007年よりコンペティションのディレクターに就任。
丸山雄生
東海大学文化社会学部ヨーロッパ・アメリカ学科特任講師。専門はアメリカ研究、文化史。とくに動物に関するイメージや言説の形成について、映画や博物館を例に研究している。近著に、「人間であること、動物になること、ゾンビにとどまること:三つのエージェンシーと客体化」( 『立教アメリカン・スタディーズ』2019年)、「恐竜とハンティング:『赤ちゃん教育』から『ジュラシック・パーク』まで」(『現代思想』2017年)。
台湾でフィルムを使った制作活動をしている許岑竹(HSU Tsen-chu)さんの作品上映と制作ワークショップを開催します。
許岑竹さんは、16mmフィルムに直接ペイントやスクラッチをしたり、身の回りで手に入るステッカー、葉、羽、 ティッシュペーパーなどの素材をフィルムに貼り付けるといった手法を使って作品制作をしています。
今回は抽象的でもありながら、有機的なマテリアルが共存する彼女の作品を8mm/16mmフィルムで上映。
また、実際に、スクラッチ、ペイント、物質を直接フィルムに貼り付ける…などのテクニックなどを教わりながら制作を体験できるワークショップも行ないます。
【日時】2019年11月10日(日)13:00〜18:00
【受講費】2,000円
【定員】20名
【会場】イメージフォーラム3階「寺山修司」
【講師】許岑竹(HSU Tsen-chu)
台南生まれ。 実験映画作家
台湾国立清華大学で原子科学の理学士号を取得後、San Francisco Art Institute で映画のMFAを取得。台湾国内外でのフィルム作品の発表やワークショップを開催している。
www.hsutchu.com
【タイムテーブル】
13:00 – 13:30 許岑竹作品上映
『Cotton Sugar』 (16mm / Color / Silent / 3min / 24fps)
『Reflect』 (16mm / Color / Silent / 3min / 24fps)
『Where is Kermit』(16mm / Color / Silent / 2min / 24fps)
『Time Peeling Off』 (16mm / B&W / Silent / 2min / 24fps)
『Window Study #1 』(S8mm / Color / Silent / 3min / 24fps)
13:30 – 14:00 許岑竹レクチャー
14:00 – 17:00 ワークショップ
17:00 – 18:00 ワークショップ作品鑑賞・講評
【お申込み】
下記のフォームよりお申し込みください。担当者より確認のメールをお送りいたします。
>>申込みフォーム
【問い合わせ】
イメージフォーラム映像研究所
TEL: 03-5766-0116/ info@imageforum.co.jp
■主催:イメージフォーラム映像研究所
■協力:Spicefilms、株式会社ダゲレオ出版
ドイツの映像作家フィリップ・ヴィトマンの来日に合わせ、特別レクチャーを開催します。テーマは「フィルムの現在形」。ヴィトマン氏自身、ベルリンで活動するインディペンデント現像所である「ラボ・ベルリン」のメンバーであり、フィルムを使った映像制作を個人で続けています。デジタル制作が当たり前になった現在において、個人映画のフィールドで、アナログフィルムを使って映像制作を続けることの意義や可能性について、ヴィトマン氏が彼の共著である「Film in the Present Tense Why can’t we stop talking about analogue film?(フィルムの現在形 なぜ我々はアナログフィルムについて語るのをやめられないのか?)」を例にレクチャーを行います。参考上映としてヴィトマン氏および関連作家の作品上映もあり。ぜひご参加ください。
※会場でフィリップ・ヴィトマン共著「Film in the Present Tense Why can’t we stop talking about analogue film?」を限定で少部数販売いたします。(英語のみ、1,600円)
日時:2019年9月7日(土)19:00〜21:30
受講費:700円(イメージフォーラム会員500円)
会場:イメージフォーラム3階「寺山修司」
講師:フィリップ・ヴィトマン
1980年、西ベルリン生まれ。ハンブルク大学で文化人類学を学んだ後に、ハンブルク美術大学でヴィジュアル・コミュニケーションを学ぶ。作品はウェクスナー芸術センターやヴロツワフのWROビエンナーレ、ベルリン国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サンパウロ映画祭、FIDマルセイユ、CPH:DOX、ヴィジョン・ドゥ・リールなど、アートスペースや映画祭で上映されている。インディペンデントラボ組織である「ラボ・ベルリン」のメンバー。
昨年10月、8ミリカラーリバーサルフィルム「エクタクローム」が復活!!
今、映像のメディアはデジタルだけじゃないんです! フィルムという選択もあるんです!
8ミリフィルム1本の撮影可能時間は、たったの3分20秒! カメラを回し始めたら「やっぱり今のなしー!」の撮り直しなんてできません! でも、本番一発勝負のドキドキキ感、 撮影してから現像して、映写機で映し出されるまで、時間も手間もかかるDIYのワクワク感こそが 8ミリフィルムの魅力。最後にはスクリーン上でキラキラ輝くフィルムの粒子の虜になる、 8ミリフィルム映像制作の入門ワークショップです!
もちろん8ミリフィルムの知識や機材がなくても大丈夫! 今回のワークショップでは 参加者全員がそれぞれ1本(3分20秒)のフィルムを使って、講師の丁寧なレクチャーのもと、 撮影から現像、上映まで、既成の枠にとらわれない自由なアイディアで作品を制作します。
この秋、「フィルムでできる、フィルムができる」を体験しませんか?
●スケジュール 《1日目:2019年10月6日(日)11:00-15:30(休憩含む)》
・8ミリフィルムってなに?
・参考作品上映 自由で多彩な“個人映画”の世界
・8ミリカメラの使い方
・カメラ貸し出し
※2日目までに、各自 自由に撮影
《2日目:2019年10月20日(日)11:00-19:30》
・自分で現像してみよう!
・みんなの作品上映発表会
◆参加費
10000円 (1名分/機材費等諸経費含む)
※参加者は、スーパー8 エクタクローム100D(カラーリバーサルフィルム)1カートリッジ(3分20秒撮影可能)で撮影・現像します。
◆定員
12名
◆お申し込み方法
申し込みフォームに必要事項を記入し、送信してください。事務局より返信しますので、そのガイダンスに沿って受講料をお支払い願います。
9月8日(日)10:00より受付開始となり、上記の「申し込みフォーム」からリンク先へと進めます。
定員に達したため受付を終了しました。次回開催は2020年春を予定しています。
◆講師
石川亮:1984年生まれ。フィルムによる映像作品/インスタレーション作品などを制作。 2017年まで東京国立近代美術館フィルムセンター(現:国立映画アーカイブ)の技術スタッフとして主に小型映画の検査を担当。2015年には同美術館の 8ミリフィルムを使った映像展示「Re: play 1972 / 2015-「映像表現 ’72」展で8ミリフィルムの複製・現像を担当。東京を中心に、8ミリフィルム作品上映企画 「!8 – exclamation 8」や、自家現像ワークショップを企画運営している映像作家集団Spice films主宰。
南俊輔:1985年北海道生まれ。映写機という装置そのものや映写技師による映写の行程など、映画周辺の環境に着目し、映像インスタレーションの制作やパフォーマンスを行う。 近年はスライド映写機を素材にした作品を主に制作。映写機の持つ本来の機能やその意味を分解・再構成し、映像の合成や変換を試みる「実験」を行っている。
◆講座会場
イメージフォーラム映像研究所(イメージフォーラム・ビル3F「寺山修司」)
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-10-2
TEL:03-5766-0116 / FAX:03-5466-0054
主催:イメージフォーラム、Spice films
協賛:コダック ジャパン
協力:株式会社ダゲレオ出版
イメージフォーラム映像研究所では、今年度も夏期特別講座を開催致します。
講義から制作ワークショップまで全4講座、いずれも定員になり次第募集を終了致します。詳細は以下の各URLをご参照ください。
<講義>戦争・革命・虐殺の20世紀映像史
日程:8月7日(水)〜8月10日(土)<4日間>
時間:19:00〜22:00
講師:鴻英良(演劇批評家、映画批評家)
受講費:10,000円(税込)
詳細:
http://www.imageforum.co.jp/school/special/ss2019-lecture.html/
<鑑賞講座>フィルム・ヒストリー:エクスペリメンタル映画入門
日程:8月13日(火)〜8月18日(日)<6日間>
時間:19:00〜22:00
講師:山下宏洋(イメージフォーラム・フェスティバル ディレクター)、澤隆志(映像作家、キュレーター)
受講費:15,000円(税込)
詳細:
http://www.imageforum.co.jp/school/special/ss2019-history.html/
<制作講座>アニメーション・ワークショップ:創造の最先端
日程:8月19日(月)〜8月27日(火)<日曜日休講、8日間>
時間:19:00〜21:30
講師:水江未来(アニメーション作家)、岩崎宏俊(美術家、映像作家)、平岡政展(映像作家)、幸洋子(アニメーション作家)
受講費:24,000円(税込)
材料費、教材費含む。ただし、撮影時に使用するスマートフォン持参とします。お持ちでない方は申込時にご相談ください。
詳細:
http://www.imageforum.co.jp/school/special/ss2019-animation.html/
<制作講座>ダンスを撮る! ダンス映像撮影ワークショップ
日程:8月29日(木)〜9月1日(日)<4日間>
講師:吉開菜央(映像作家、ダンサー、振付家)
受講費:15,000円(税込)
詳細:
http://www.imageforum.co.jp/school/special/ss2019-dance.html/
■受講資格
経験の有無、年齢等は問いません。
■募集期間
6月28日(金)より
定員になり次第締切
■講座会場
イメージフォーラム映像研究所
(イメージフォーラム・ビル3F「寺山修司」)
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-10-2
TEL: 03-5766-0116/ FAX: 03-5466-0054
近年、様々なメディアを通して、自分たちの生活の一部を撮影し発表することが以前と比較的にならないほど容易になった。このワークショップでは、自身の身体を見つめ直し、自ら踊ってみることから得られた感覚を、撮影・編集に反映することに挑戦する。本来ダンスは、肉体の動きを他者の身体に伝播させ、心理的な動きとも結びつけて伝えることのできる芸術とされてきた。それはまさに「映画」「映像表現」そのもの。4日間を通して、対象を魅力的に捉え、表現する視点や編集方法にも迫る。
ダンスフェスティバル「Dance New Air」(http://dancenewair.tokyo)と振付家育成事業「ダンスでいこう!!」(http://www.dance-it-is.com)との共同企画。
■講座日程:8月29日(木)〜9月1日(日)<4日間>
■受講費:15,000円(教材費含む)
■定員:30名
■講座内容
<1日目>映像における「ダンス」を考える
[8月29日(木)19:00〜22:00 会場:イメージフォーラム3F寺山修司]
世の中には一体どんなダンスがあり、どのような振付家がどのような身体表現を試みてきたのか、講師の視点で広く紹介。舞台ダンス作品を映画として再構成した作品や、ダンス的感覚が内包されている映像を鑑賞し、肉体の動きを「見る」こと「撮る」こと「編集」することについて考えてみる。
<2日目>自分で身体を動かしてみる、即興ダンスのワークショップ
[8月30日(金)19:00〜22:00 会場:HATCH!! 渋谷スタジオ]
まずは身体を動かしてみよう!周りにある空気や、他人の動く「間」をどのように感じて自分の身体を動かすかという身体感覚は、カメラマンがカメラを持って被写体を撮影する感覚や、編集者がカットを割り、つなぐ感覚に近いといえるかもしれない。日常生活では行うことのない身体操作をすることで、見えてくるものや聞こえてくるものも変わるはず。そうした運動感覚を映像で伝えることはできるだろうか?身体をほぐして、撮影・編集機材に慣れよう。
<3日目>踊る身体を撮影してみる
[8月31日(土)15:00〜19:00 会場:HATCH!! 渋谷スタジオ]
振り付けられた動きを撮影する。踊るのは他人であっても、それをただカメラにおさめるだけでなく、撮影者が独自の身体感覚にもとづいた視点で、撮影・編集することを試みる。
<4日目>上映・講評
[9月1日(日)15:00〜18:00 会場:イメージフォーラム3F寺山修司]
3日目に撮影した映像を編集した作品を上映、講評会。
自分の作品を発表する事で得られる意見を参考に、今後のダンス映像制作に活かす。
お持ちでない方はiPhoneなどスマートフォンで撮影し、iMovieなどのアプリケーションで編集します。
※日によって時間と会場が変わりますので、ご注意ください。
■講師:吉開菜央(映像作家、ダンサー、振付家)
主な映画は『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)、『ほったまるびより』(文化庁メディア芸術祭2015エンターテインメント部門新人賞受賞)。MVの監督、振付も行う。米津玄師MV『Lemon』では出演・振付を担当している。
コンテンポラリーダンス・プラットフォームを活用した振付家育成事業
文化庁委託事業「2019年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催:文化庁、NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
共催・企画制作:イメージフォーラム映像研究所、Dance New Air(一般社団法人ダンス・ニッポン・アソシエイツ)
>> 受講申し込みはこちらから
[夏期特別講座:サマースクール2019]
http://www.imageforum.co.jp/school/news/ss2019.html/
デジタル機材の発達を通じていまや身近になった映像表現。その様々な表現の歴史を辿ってみると、産業としての映画とは別のアートとしての映画(実験映画)という大きなムーブメント、そして数々の冒険者・先駆者たちに出会う。映像メディアの特質に根差したこのもう一つの映画史の流れを、映画前史、 20年代前衛映画、戦後アメリカのアンダーグラウンド映画、そして現在の新しい映像アートまで、時代を追い国内外の代表作を見つつ映像作家のユニークな思考と表現にふれる。
■講座日程:8月13日(火)〜8月18日(日)<6日間>
■時間:19:00〜22:00
■受講費:15,000円(税込)
■定員:30名
■上映作品(外国) [8月13日(火)〜8月15日(木)]
【映画誕生 その驚異】
列車の到着<リュミエール兄弟、1895、フランス>
月世界旅行<ジョルジュ・メリエス、1902、フランス>他
【アヴァンギャルド/シュルレアリズム映画】
バレエ・メカニック<フェルナン・レジェ、1924、フランス>
アンダルシアの犬<ルイス・ブニュエル+サルバドール・ダリ、1928、フランス>
午前の幽霊<ハンス・リヒター、1928、ドイツ>他
【絶対映画から抽象映画へ】
対角線交響曲<ヴィキング・エッゲリング、1924、ドイツ>
トレード・タトゥー<レン・ライ、1937、イギリス>他
【拡張する現実 ロシア・アヴァンギャルド】
カメラを持った男<ジガ・ヴェルトフ、1929、ロシア>(抜粋)他
【アメリカ・アンダーグラウンド映画】
午後の網目<マヤ・デレン+アレクサンダー・ハミット、1943、アメリカ>
A Movie<ブルース・コナー、1958、アメリカ>
スリープ<アンディ・ウォーホル、1963、アメリカ>
ドッグ・スター・マン(第2章)<スタン・ブラッケージ、1963、アメリカ>
ウォールデン<ジョナス・メカス、1969、アメリカ>(抜粋)他
【構造映画】
秋の樹々<クルト・クレン、1960、オーストリア>
波長<マイケル・スノウ、1967、カナダ>(抜粋)他
【ロンドン・フィルムメーカーズ・コーポとイギリスの実験映画】
チューインガムの少女<ジョン・スミス、1976、イギリス>他
【メタ映画 メディアの探求】
ダイアル・ヒストリー<ヨハン・グリモンプレ、2002、ベルギー・フランス>(抜粋)
移行する行為<マーティン・アーノルド、1993、オーストリア>他
【ナラティブの実験】
毎日強くなる<ミランダ・ジュライ、2001、アメリカ>他
【歴史/時間/政治としての風景】
セントラル・ヴァレー<ジェームス・ベニング、1999、アメリカ>(抜粋)他
■上映作品(日本) [8月16日(金)〜8月18日(日)]
【戦後復興からアングラへ】
キネカリグラフ<グラフィック集団、1955>
へそと原爆<細江英公、1960>
シベール<ドナルド・リチー、1968>
トマトケチャップ皇帝<寺山修司、1970>
【映画で映画を考える】
映画-LE CINEMA<奥山順市、1975>
観測概念<山崎博、1975>
アートマン<松本俊夫、1975>
SPACY<伊藤高志、1981>
【アニメーション表現の系譜】
why<田名網敬一、1975>
コーヒー・ブレイク<古川タク、1977>
Black Fish <相原信洋、2006>
わからないブタ<和田淳、2010>
【油断ならぬナラティヴ】
15日間<鈴木志郎康、1980>
映像書簡2<かわなかのぶひろ+萩原朔美、1980>
チェンマイ チェンライ ルアンパバーン<栗原みえ、2012>
【現代美術へ/現代美術から】
部屋/形態<石田尚志、1999>
氏の肖像<小瀬村真美、2004>
■講師
山下宏洋(イメージフォーラム・フェスティバル ディレクター)
2001年から現在までイメージフォーラム・フェスティバルにてディレクターを務める。2005年から渋谷のアート系映画館、シアター・イメージフォーラムの番組編成担当。ブリュッセル芸術の宮殿や香港映画祭をはじめ、世界各地の映画祭やメディアアート・フェスティバル、美術館などでプログラミング/キュレーションを行い、カンヌ映画祭監督週間、ロッテルダム国際映画祭を初め数々の映画祭で審査員を務める。例年平均10前後の国際映画祭に参加し、世界の映像アート作品の最先端の動向に通じている。
澤隆志(映像作家、キュレーター)
2000年から2010年までイメージフォーラム・フェスティバルのディレクターを務める。現在はフリーランス。パリ日本文化会館、あいちトリエンナーレ2013、東京都庭園美術館、青森県立美術館などと協働キュレーション多数。「Track Top Tokyo」(2016)、「めぐりあいJAXA」(2017-)、「都市防災ブートキャンプ」(2017-)、「写真+列車=映画」(2018)、「浮夜浮輪」(2018) などプロデュース。
>> 受講申し込みはこちらから
[夏期特別講座:サマースクール2019]
http://www.imageforum.co.jp/school/news/ss2019.html/
世界が注目するエキスパートから学ぶ!
日本は世界が認めるアニメーション大国だが、商業アニメーションだけでなく、アートの分野でも、様々な技法を駆使する作家を多数輩出しており、まさに百花繚乱。本講座では、国際映画祭などで注目されている旬のアニメーション作家が手法と発想を伝授。ドローイングから立体まで、それぞれの技法に秘められたアニメーションの面白さを体験してみよう。
■講座日程:8月19日(月)〜8月27日(火)<日曜日休講、8日間>
■時間:19:00〜21:30
■受講費:24,000円(税込)
材料費、教材費含む。ただし、撮影時に使用するスマートフォン持参とします。お持ちでない方は申込時にご相談ください。
■定員:30名
■講座内容
[イントロダクション]
「アニメーションの発想」講師:水江未来
様々なアート・アニメーション作品を通じて技法の多様さを知る。
[実習]
「アニメーションの基礎」講師:水江未来
ドローイングアニメーションで動きの基礎を学ぶ。
[実習]
「メタモルフォーゼ<1><2>」講師:平岡政展
ドローイングにより自在に「変形」の動きを作り出す。
[実習]
「ロトスコープ<1><2>」講師:岩崎宏俊
実写の映像から「動き」や「形」を抽出してアニメーションを制作する。
[実習]
「立体アニメーション<1><2>」講師:幸洋子
切り絵や置き換えなどの技法を使って様々な動きを生み出す。
■講師
水江未来(アニメーション作家)
細胞や微生物を思わせる有機的なイメージと、都市や工場を思わせる幾何学図形の無機的なイメージを用いて、ノンナラティブ(非物語)の短編アニメーションを数多く制作してきた。代表作『MODERN No.2』『WONDER』は、ベネチア・ベルリン両映画祭で正式招待され、アヌシー国際アニメーション映画祭では2度の受賞。イメージフォーラム映像研究所専任講師。
平岡政展(映像作家)
1986年生まれ。アニメーションで表現できる動きの面白さや気持ち良さなどに興味があり、それにフォーカスした作品作りを行っている。近年では,CMやMVや商業アニメーションのEDなど広告映像を中心に幅広く活動。Ars Electronica、One Show、D&AD、文化庁メディア芸術祭などで受賞多数。現在、映像制作会社Caviarに在籍。
岩崎宏俊(美術家、映像作家)
幸洋子(アニメーション作家)
様々な素材を用いて、アニメーションや実写映像の制作、展示のほか、アニメーションのワークショップを開催するなど、活動の幅を広げている。新千歳空国国際アニメーション映画祭2015日本グランプリ、17th Digicon6 Japan Gold、文化庁メディア芸術祭な ど、国内外の映画祭で受賞多数。MARZA ANIMATION PLANET INC.所属。
>> 受講申し込みはこちらから
[夏期特別講座:サマースクール2019]
http://www.imageforum.co.jp/school/news/ss2019.html/
「映像の世紀」と呼ばれる20世紀。それは戦争、革命、大量虐殺の世紀でもあった。1917年のロシア革命から1994年のルワンダ虐殺まで。セルゲイ・エイゼンシュテインの『戦艦ポチョムキン』(1925)、ロベルト・ロッセリーニの『ドイツ零年』(1948)、ベルギーの演劇集団グルポフによる『ルワンダ94』のドキュメンタリー映像作品(2006)などを通して、20世紀に生まれた芸術としての映画が歴史とどのように対峙したかを検証する。鋭い批評眼で挑発的な批評を繰り広げる鴻英良による4夜連続のスリリングなレクチャー。
■講座日程:8月7日(水)〜8月10日(土)<4日間>
■時間:19:00〜22:00
■受講費:10,000円(税込)
■定員:30名
■講師:鴻英良(演劇批評家、映画批評家)
演劇批評家。映画批評家。国際演劇祭ラオコオン(カンプナーゲル、ハンブルク)芸術監督、京都造形芸術大学舞台芸術センター副所長などを歴任。著書に『二十世紀劇場:歴史としての芸術と世界』(朝日新聞社)、訳書にタデウシュ・カントール『芸術家よ、くたばれ!』(作品社)、タルコフスキー『映像のポエジア:刻印された時間』(キネマ旬報社)、『イリヤ・カバコフ自伝』(みすず書房)など。
>> 受講申し込みはこちらから
[夏期特別講座:サマースクール2019]
http://www.imageforum.co.jp/school/news/ss2019.html/
[受付終了いたしました]
イメージフォーラム映像研究所番外編として、2回目の8ミリフィルム撮影・現像ワークショップ「→8」(welcome to 8)を開催いたします。
開催日:5月26日(日)、6月9日(日)
お申し込み方法など、詳細は下記をご覧ください。
http://www.imageforum.co.jp/school/welcome8/
© 2021 Image Forum All rights reserved.