鏡の中のマヤ・デレン

鏡の中のマヤ・デレン

イントロダクション

鏡の中のマヤ・デレン -IN THE MIRROR OF MAYA DEREN-

革命の年にロシアで生まれ5歳でアメリカに渡った少女は、26歳で以後のビジュアル・アート史に決定的な影響を与える傑作『午後の網目』を発表する。その作品に主演し、謎めいた神秘的な容姿を強烈に人々に焼き付けたマヤ・デレン。やがて彼女はヴードゥー教の研究に傾倒し、ハイチで芸術の女神として崇められるまでになる。 ダンサー、文化人類学者、巫女、映画作家。多様な活動でアンディ・ウォーホルやジョナス・メカスといったニューヨークのアーティストたちの注目の的であり、彼女が発散する創造的なエネルギーは、マルセル・ドゥシャンやアナイス・ニンも瞠目した。1961年、44歳の若さでこの世を去った彼女の死因は、麻薬の過剰摂取ともヴードゥーの呪いとも噂された。彼女の遺灰は17歳年下の夫の手によって東京湾に撒かれている。 彼女は6本の映画と1つの著作によって、今でも映画史上に輝く女神として様々なアーティストたちにインスピレーションを与えて続けている。 マヤ・デレンの数々の神話に包まれた人生を紐解く傑作ドキュメンタリー!!

真に無意識的な夢の作品だ。ある点では、初期のシュルレアリズム作品より優れている。—アナイス・ニン

マヤ・デレンはケネス・アンガー、スタン・ブラッケイジ、デイヴィッド・リンチといった作家すべての源流である。—テート・モダン ホームページより

デレンが生み出した意志の強い女性のイメージは、現代にも受け継がれている。彼女のイメージを流用したポップ・スターはマドンナをはじめ枚挙にいとまがない。−ジョン・ホーバーマン『ヴィレッジ・ヴォイス』

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