作品案内

DAU. 退行〈オールナイト上映〉

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上映日程: 11月20日

ダンテの「神曲」になぞらえた全9章6時間9分、圧巻の黙示録!前代未聞のスケールで「ソ連全体主義」を描き出す、究極の映画プロジェクト第二弾。

本作、映画史上初の試みともいえる異次元レベルの構想と高い芸術性が評価され、第70回ベルリン映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞した映画『DAU.ナターシャ』の続編であり、スターリン体制下の1952年から10年以上が経過した1966年〜1968年が舞台となる。前作ではカフェのウェイトレスであるナターシャの視線で閉鎖的かつ断片的に描かれた秘密研究所だが、今回は一転、カメラは研究所内部に入り込み、様々な人々の複雑な人間模様や共産社会の構造物をよりダイナミックに映し出していく。この秘密研究所では年老いた天才科学者レフ・ランダウのもとで、科学者たちが「超人」を作る微妙な実験を繰り返しているのだが、西欧文化の流入と共にスターリンが築き上げた全体主義社会の理想は崩れはじめ、人々の風紀は乱れ、腐敗している状況が赤裸々に描き出される。だがそんな堕落を上層部が許すはずもなく、腐敗を正すために、KGBのウラジミール・アジッポが新所長として派遣される。研究所を監視下に置いたアジッポは、次第に特別実験グループと呼ばれる被験者の若者たちと親しくなっていくのだが・・・。

本作はイタリアの詩人・政治家のダンテ・アリギエーリによる長編叙事詩「神曲」の「時獄篇」で描かれた9つの地獄の層にちなんだ9章で構成されており、これを観れば第一弾『DAU.ナターシャ』をパズルの1ピースとする、『DAU』の広大な一枚絵が見えてくる。スタンリー・キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』やジョージ・オーウェルのの代表作「1984」が描いていたディストピア世界をアップデートさせ、その先の深淵に迫ろうとする本作は、ファシズム、優生学、性搾取、差別、虐殺といった人間の暗部を余すところなく抉り出し、現代社会への警鐘を鳴らす、恐るべき傑作である。

脚本・監督:イリヤ・フルジャノフスキー、イリヤ・ペルミャコフ / 撮影:ユルゲン・ユルゲス
出演:ウラジーミル・アジッポ /ドミートリー・カレージン / オリガ・シカバルニャ / アレクセイ・ブリノフ
2020年/ドイツ、ウクライナ、イギリス、ロシア合作 / ロシア語 / 369分 / ビスタ /
カラー / 5.1ch / 原題:DAU. Degeneration /日本語字幕:額賀深雪 /字幕監修:松下隆志 配給:トランスフォーマー / R18+
© PHENOMEN FILMS

《上映日時》11/20(土)23:00より

《当日料金》一律:3,600円(大学・専門学生、シニア、会員も3,600円)
※18歳未満の方はご入場できません
※障がい者割引、毎月1日映画サービスデー、毎週月曜日サービスデーはご利用できません
※特別興行につきシニア・学生・会員も均一料金。割引サービスもご利用できません。

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