デジタル機器の発展により、いまや私たちの日常の一部となっている多種多様な映像メディア。その表現の歴史を辿ってみると、産業としての映画とは異なるアートとしての映画(実験映画)という大きなムーブメント、そして数々の冒険者・先駆者たちに出会う。初期映画から戦前・戦後のアヴァンギャルド映画、そして日本やアジアで独自の展開を遂げた個人映画から現在の新しい映像アートまで、映像メディアの特質に根差したユニークで先鋭的な映像表現の歴史を、国内外の重要作品の上映とともに各テーマに沿って解説する。

■受講日時:2026年8月10日(月)〜15日(土) 連日19:00〜22:00
■受講費:15,000円(税込)
■定員:30名
■参加申込:https://imageforum-ss26b.peatix.com(外部Peatixサイト)
■講座内容
8月10日(月) 映画誕生からの歩み
・前衛/シュルレアリズム
《上映予定作品》
列車の到着(リュミエール兄弟/1895)、月世界旅行(ジョルジュ・メリエス/1902)、カラー・ボックス(レン・ライ/1935)、午後の網目(マヤ・デレン/1943)、花火(ケネス・アンガー/1947)ほか
8月11日(火)アメリカ・アンダーグラウンド映画
・構造映画/アニメーション/日記映画ほか
《上映予定作品》
スリープ(アンディ・ウォーホル/1964 抜粋)A Movie(ブルース・コナー/1958)、ブレスデス(スタン・ヴァンダーピーク/1964)、波長(マイケル・スノウ/1967)、廊下(スタンディッシュ・ローダー/1969~1970)ほか
8月12日(水) 1970年代以降の潮流
・フェミニスト・クィア映画
《上映予定作品》
アスパラガス(スーザン・ピット/1979)、ナイトレイト・キス(バーバラ・ハマー/1992)ほか
8月13日(木)戦後実験映画史のスタート(1950〜1960年代)、手法の多様化(1970年代)
《上映予定作品》
キネカリグラフ(グラフィック集団/1955)、へそと原爆(細江英公/1960)、戦争ごっこ(ドナルド・リチー/1962)、檻囚(寺山修司/1962)映画-LE CINEMA(奥山順市/1975)、驚き盤(古川タク/1975)、観測概念(山崎博/1975)、アートマン(松本俊夫/1975)、SPACY(伊藤高志/1981)ほか
8月14日(金)日常を侵食する映像表現(1980〜1990年代)
《上映予定作品》
キック・ザ・ワールド(かわなかのぶひろ/1974)、15日間(鈴木志郎康/1980)、ジョーの詩が聴える(金井勝/1989)、色風(大木裕之/1991)、親不知(上岡文枝/1993)ほか
8月15日(土)映像をどう使いこなすのか(2000年以降)
《上映予定作品》
映像書簡10(かわなかのぶひろ+萩原朔美/2005)、HAND SOAP(大山慶/2008)、三木自由律はるか2019( 三木はるか/2019)ほか
■講師
中西香南子(国立映画アーカイブ特定研究員)
公立文化施設での勤務を通じて映画上映・保存に従事し、2023年9月より現職。これまで担当した企画として、「メキシコ映画の大回顧」「アンソロジー・フィルム・アーカイブス――アメリカ実験映画の地平へ」など。また、フェミニスト・クィアリサーチコレクティブ「subversive records」のメンバーとしても活動し、恵比寿映像祭2023では「ペギー・アーウィッシュ特集―アート・オブ・ザ・モーター」プログラムを共同で企画。
門脇健路(イメージフォーラム・ディレクター)
2014年よりイメージフォーラム・フェスティバルのディレクター。その他イメージフォーラム映像研究所、イメージフォーラム・シネマテークのプログラム・ディレクターとして個人映画、実験映画の上映、ワークショップの運営などを行う。
© 2026 Image Forum All rights reserved.