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No. 1057 トークイベント
国際映画祭に応募しよう
―映像作家を目指すみなさんへ―
2023 2/25 Sat.

      タイムテーブル

    日付 2/25
    時間 17:00〜19:00

      会場 Venue

    • イメージフォーラム3F「寺山修司」
      東京都渋谷区渋谷2-10-2
      TEL. 03-5766-0116

      Image Forum 3F "Terayama Shuji"
      2-10-2, Shibuya, Shibuya-ku
      TEL. 03-5766-0116

      当日受付 Door

    • 一般700円/会員・学生500円(要会員証/学生証)
    • ※15分前より開場します。

  • 磯部真也

    磯部真也

  • 川添彩

    川添彩

  • 五島一浩

    五島一浩

  • 村岡由梨

    村岡由梨





  • イントロダクション

    映像作品を発表する場として映画祭があります。新型コロナウイルスの流行により、映画祭も大きな影響を受け、オンライン開催を余儀なくされた映画祭もありますが、昨年後半より以前のように「フィジカルな」場で開催する映画祭も増えてきました。近いところでは2年連続してオンライン開催であったロッテルダム国際映画祭が1月25日開催されました。映画祭は映画を上映するだけではなく、人と人との交流の場であり、実際にひとつの場に映画作家、観客、配給会社などの業界関係者、批評家などが集うことで、最大の役割を果たします。
    海外の映画祭と聞くと、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭などの大規模な映画祭を思い浮かべ、限られた映画業界の人々にしか縁のないものだと考える方もいるかもしれません。現在、世界の様々な国、様々な都市で映画祭が開催され、長編劇映画だけでなく、短編アニメーションや短編映像を上映する映画祭も無数にあります。映画祭という場においては、個人制作の小さな作品が内容しだいで大規模な商業映画をしのぐ評価を得ることもあります。映画祭は多様な映画がしのぎを削るエキサイティングな場であり、映画祭参加をステップとして、より高い水準の創作活動を続けている多くの映像作家がいます。
    今回は映像制作を目指す学生のみなさんや、制作を始められたばかりの方を主な対象とし、映画祭の役割や参加するメリットなどを紹介します。また、応募に際して必要な技術面の解説も行ないます。映像作品を作られている方はぜひ参考にして積極的に映画祭に応募してみてください。

    第1部 映画祭に応募してみよう
    映像作品を発表する様々な方法がある今、なぜ映画祭に応募するのか。応募の仕方や参加費用のあれこれ、映画祭の役割や参加する意義、参加することでどのような展開があったかなどについて、映像作家が体験をもとにディスカッション形式で紹介していきます。
    登壇者:磯部真也、川添彩、五島一浩、村岡由梨

    第2部 映画祭応募テクニカルアドバイス
    映画祭に出品するためにはクリアしなければならないいくつかの技術的なステップがあります。近年は個人でも低価格でそうした作業を行う環境が整ってきました。第2部では主に英語字幕の制作、DCP制作についてレクチャーを行ないます。
    講師:五島一浩
     

    プロフィール

    磯部真也
    1982年横浜市生まれ。東京造形大学大学院、イメージフォーラム映像研究所卒業。『13』(2020)と『ユーモレスク』(2022)でイメージフォーラム・フェスティバル 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティションで大賞を受賞。『13』は2021年のアナーバー映画祭でもグランプリを受賞している。

    川添彩
    1989年横浜市生まれ。多摩美術大学映像演劇学科卒業。東京藝術大学大学院修了。青山真治氏、黒沢清氏に師事。『きりはじめて、はなをむすぶ。』(2011)がイメージフォーラムフェスティバル2012 ジャパントゥモロウ部門大賞。近作では『とてつもなく大きな』(2020)が2020年カンヌ国際映画祭批評家週間短編部門入選、『とおぼえ』(2022)が2023年ロッテルダム国際映画祭Short & Mid-length部門に入選。

    五島一浩
    1969年静岡県生まれ。アナログとデジタルの境界、感覚の粒子化をテーマにした映像・インスタレーション作品を制作している。ハイコントラスト3DCG『FADE into WHITE #2』(2000)でイメージフォーラム・フェスティバル2001大賞を受賞。立体映像『SHADOWLAND』(2013)ではアルスエレクトロニカ2014 準グランプリ。他の代表作にコマのない動画カメラシステムの発明と実践『これは映画ではないらしい』(2014)などがある。2020年、アーツ千代田3331で初の大規模個展『画家の不在』展を開催した。

    村岡由梨
    1981年東京生まれ。日本女子大学附属高等学校中途退学、イメージフォーラム映像研究所卒業。一貫して「セルフポートレート」にこだわった自作自演の映像・写真作品などを制作、出演・美術・撮影などのほとんどを自ら行う。『透明な私』(2020)で第67回オーバーハウゼン国際短編映画祭グランプリなど国内外で受賞多数。2018年から詩作を始め、第1詩集『眠れる花』で第27回中原中也賞候補、第72回H氏賞候補にあがる。2児の母。