作品案内

濱口竜介監督特集

tengoku
上映日程: 4月22日〜5月12日

『ハッピーアワー』で濱口作品に興味を持った人が観るもよし、『ハッピーアワー』への入門編として観るもよし。濱口竜介と俳優たちの継続的なコラボレーションを楽しむことのできる3作品をセレクト。この貴重な機会をお見逃しなく!

『PASSION』115分
同級生の結婚を祝福する若者たち。しかしそこで男の浮気が発覚し、カップルは別々の夜を過ごすことになる。
東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品ながら、2008年のサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスなど国内外の多くの映画祭に出品され、話題を呼んだ。河井青葉、岡部尚、渋川清彦など濱口作品の常連となった役者陣によるアンサンブルが、虚実入り混じった人間関係のただ中へと観客を巻き込んでいく。監督・濱口竜介の入門編とも、若き日の代表作とも言える一作。

『永遠に君を愛す』58分
結婚式当日の花嫁、永子は幸福の絶頂…のはずが、永子には婚約者・誠一に言い出せない秘密があった。
結婚式当日に花婿と前恋人の間を右往左往する、河井青葉演じる花嫁の姿は古きよき「再婚喜劇」を思い出させる。濱口にとっては大学院の先輩にあたる渡辺裕子による脚本は、中編というサイズも相まって前作『PASSION』とは異なる軽妙さを作品に吹き込んでいる。一方で「世間」の常識に抗って、自身を貫く選択をする女性の姿は『ハッピーアワー』へと受け継がれている。

『天国はまだ遠い』38分
AVのモザイク付けを生業とする雄三は、女子高生の三月(みつき)と奇妙な共同生活を送っている。ある日、三月の妹から雄三に、一本の電話が入る。
そもそもは『ハッピーアワー』クラウドファンディングの特典として製作された短編。濱口にとっては久しぶりの職業俳優達とのコラボレーションの機会でもある。ともに美しい瞳を持つ小川あんと玄理。彼女たちが演じる姉妹の縮めることのできない距離を媒介するのは、『PASSION』『永遠に君を愛す』にも出演した岡部尚である。40分弱の小品ではあっても、喜びと悲しみを同時に含み込むおおらかさが作品全体を覆っていて、『ハッピーアワー』以降の監督・濱口の展開を否が応にも期待させる、見逃し厳禁の一本。

2017年4/22(土)~4/28(金)
連日20:00より 『PASSION』

2017年4/29(土)~5/12(金) ※5/6、5/7は休映
連日20:00より 『永遠に君を愛す』+『天国はまだ遠い』

《当日料金》
一般1,300円/学生・シニア・会員1,100円