作品案内

残されし大地

nokosaresi
上映日程: 3月11日〜4月21日

2016年3月22日、ブリュッセルのテロにて他31名の犠牲者と共に命を落とした映画監督ジル・ローラン。遺されたのは、彼がベルギーを離れてフクシマで出会った、故郷を思い、その土地とともに生きる家族の物語だった。

福島県第一原発から約12キロ離れた、福島県双葉郡富岡町。2011年3月11日福島原子力発電所の事故のあと、町に残された動物を保護し育てる為、自分の故郷・富岡町に残ることを決めた松村直登さん。寡黙な父とふたり、いまも避難指示解除準備区域の自宅に留まっている。

「水と土で生きているんだ。」と穏やかに語る農作業中の半谷信一さんの背後にはフレコンバックが積まれ、除染作業が淡々と行われている。故郷で生きることを決意した彼らは、福島に突きつけられた現実の中、たくましく笑顔で日常を送っていた。

お彼岸の墓参りで“来年こそ”故郷への帰還を先祖に誓う佐藤夫妻の手には、放射能計測器があった。南相馬市の自宅の庭に実った、自然の再生、生命力の象徴と言われるイチジクを食べながら、かつてこの町に暮らしていた友人たちと語らう時間。各々が家族の事情を抱え、3.11以後の国や行政、そして故郷に戻る者、戻らない者の間に生まれる葛藤に揺れ動いていた。淡々と進んでいく日常生活の中で、彼らが自然体で紡ぐ言葉の中に“ある日”を境に、かつて故郷を失った人間たちの今とこれからがみえてくる。

監督のジル・ローランは、ベルギーを拠点に活躍するサウンドエンジニア。2013年、妻の母国・日本に来日してから福島について調べる中で、海外メディアで紹介されていた松村直登氏の存在を知り、本作の制作を決意。しかし一時帰国していたベルギーで発生したテロ事件に巻き込まれ死去。監督の想いを受け継いだプロデューサーらにより、本ドキュメンタリー映画が完成した。

監督:ジル・ローラン/出演:松村直登ほか
2016年/ベルギー/76分/提供:祇園会館/配給協力:太秦

《上映時間》11:10/21:10 ※4/21で終了

《当日料金》
一般1,800円/学生・シニア1,200円/会員1,100円

《イベント情報》
3/22(水)21:10の回上映後トークショー有/ゲスト:鵜戸玲子さん(ジル・ローラン監督御夫人)
3/26(日)11:10の回上映後トークショー有/ゲスト:鵜戸玲子さん(ジル・ローラン監督御夫人)

《来場者プレゼント情報》
4/8(土)、4/9(日)にご来場の方、先着でにんじんミックスジュース「キャロットさん」をプレゼント
4/15(土)、4/16(日)にご来場の方、先着でベルギーブランド「kiplingロゴ入りトートバッグ」をプレゼント
※いずれもなくなり次第終了

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