作品案内

抗い 記録作家 林えいだい

aragaibb
上映日程: 2月11日〜3月10日

権力の前に沈黙を強いられた、名もなき民へのまなざし。反戦と平和への希求。権力へのあくなき抗い。ペンとカメラで刻み続ける孤高の作家、林えいだいに迫るドキュメンタリー。

福岡県筑豊の旧産炭地には、今もアリラン峠と呼ばれる場所がある。そこは、かつて日本に徴用された朝鮮人たちが炭鉱に向かう時に歩いた道である。記録作家・林えいだいが、アリラン峠を歩く。
林は筑豊に渦巻く様々な負の歴史を記録してきた。徹底した聞き取り調査をもとに、戦争の悲劇や朝鮮人強制労働問題など、権力によって歴史の闇に葬られそうな事実を掘り起こす。そこには反戦思想を貫いた父親の存在が背景にあった。
神主だった父親の寅治は民族差別に耐えかねて炭鉱から脱走した朝鮮人鉱夫を自宅に匿った。「国賊」、「非国民」とされた父親は警察の拷問が原因で命を落とした。その体験が林の反権力の原点となる。

82歳の林は、悪性の癌に侵されている。放射線や抗がん剤による治療を続けながら、今なお各地の現場を訪ね、闇に埋もれた史実を追い求める。抗がん剤の副作用で林の指は曲がってしまった。セロテープでペンを指に巻き付けながら懸命に記録を残す。権力に棄てられた民、忘れられた民の姿を記録していくことが自分の使命であると林は語る。
2014年8月9日、福岡市の雑木林を林が訪れる。69年前の同じ8月9日、そこで一人の特攻隊員が日本軍に銃殺された。朝鮮半島の黄海道の出身の山本辰雄伍長(当時19歳)。国の命運をかけた重爆特攻機「さくら弾機」に放火したという罪が着せられていた。林はこれを民族差別による冤罪ではないかと思い、山本伍長の戦友や放火事件の目撃者のもとを訪ね、真相に迫ろうとする。

監督:西嶋真司/出演:林えいだい/朗読:田中泯
2016年/日本/100分/配給:グループ現代

2017年2月11日よりモーニングショー
《上映時間》連日11:00より

《当日料金》
一般1,500円/学生・シニア1,200円/会員1,100円

《舞台挨拶ほかイベント情報》 ※すべて上映後
2/11(土)/舞台挨拶:田中泯さん(ダンサー)、西嶋真司監督
2/13(月)/トークショー:熊谷博子さん(ドキュメンタリー映画監督)
2/17(金)/トークショー:伊藤智永さん(毎日新聞編集委員)
2/21(火)/トークショー:崔善愛さん(ピアニスト)
2/23(木)/トークショー:鎌田慧さん(ルポライター)
3/01(水)/トークショー:金平茂紀さん(TVジャーナリスト)
3/09(木)/トークショー:永田浩三さん(ジャーナリスト)

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