作品案内

《変魚路 公開記念 高嶺剛監督特集》映像の乱反射 高嶺剛

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上映日程: 1月14日〜1月20日

世界を驚愕させてきた沖縄の映画作家、髙嶺剛。18年ぶりの新作『変魚路』の公開を記念した特集上映。8mmフィルムからデジタルまで縦横無尽に映画と戯れてきた、鬼才の軌跡を凝視する!!

《上映作品》
Aプログラム 『オキナワン ドリーム ショー』
(1974年/111分/8mm→Blu-ray)

沖縄の復帰直後の風景を独特な視点で凝視したロードムービー。8mmで撮影されたこのフィルムは〈通り/過ぎる〉時の風景が見せる刹那やその時々の日常にこだわりつつ、時計の時間から遠く離れて視線を解きほぐす。復帰前後の熱い政治の季節に、ひたすら路上の風景と日常に寄り添ったこの映画が生まれたのは、ほとんど奇跡に近いといってよい。高嶺映画の原点となった作品。

Bプログラム 『パラダイスビュー』〈特別版〉
(1986年/119分/35mm→Blu-ray)
出演:小林薫、戸川純、細野晴臣、りりィ、大宜味静子、平良進

日本復帰直前の沖縄。失業中のレイシュー、彼に思いを寄せるチルー、東京からきたイトーという植物学者らが暮らす村。ある事件でレイシューが行方をくらましてしまい…。沖縄のもつ歴史と風土や慣習などを自在に解釈しなおしたトロピカル・ファンタジー。寓意と夢幻に満ち満ちた世界とアメリカ世からヤマト世の狭間でさまよう沖縄の迷宮を描く。YMOの細野晴臣が出演し、音楽も担当。ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム部門などに出品された記念すべき長編劇映画初監督作品。

Cプログラム 『ウンタマギルー』
(1989年/120分/35mm)
出演:小林薫、戸川純、ジョン・セイルズ、青山知可子、間好子、平良進

沖縄という場から立ち上ってくるファンタジーと多声的な物語の可能性を開いた高嶺剛の代表作。本土復帰直前の沖縄を舞台に、豚の化身マレーとの交情を果たした主人公のギルーと、マレーをニライカナイの使者のために慈しみ大切に育てる西原親方との確執を軸に、夢と現実、現世と他界、人間と妖精などがまぐわい、絡まり合う。夢を盗み/盗まれる物語の円環によって、沖縄が潜ろうとする時代と夢の在り処を探り当てた。ベルリン国際映画祭カリガリ賞など国内外の映画祭で多数受賞。

Dプログラム 『私的撮夢幻琉球 J・M』+『パペットシャーマンスター』
(私的撮夢幻琉球 J・M=1996年/58分/Blu-ray)
(パペット シャーマン スター=2008年/32分/Blu-ray)

1996年にジョナス・メカスが沖縄を訪れた。上映会でのトークや三線に合わせ歌い踊る様子、そして沖縄本島北部のグスクや集落や海辺を散策するメカスの姿が独特なカメラワークで写し込まれている。メカスが帰った後、高嶺は沖縄にひとり残りカメラを回し続けた『私的撮夢幻琉球 J・M』。顔師にして人形師である奥山恵介が、白い石灰岩に囲われた沖縄の浜で白い肌にカラフルな装飾を施した人形と戯れ舞う。岩場を吹き抜ける風は漂う魂(マブイ)と共鳴し、エロスを捉え、肉声にならない哭き声を掬う『パペット シャーマン スター』。

Eプログラム 『夢幻琉球・つるヘンリー』
(1998年/85分/Blu-ray)
出演:大城美佐子、宮城勝馬、當間美恵蔵、平良進、平良トミ

放浪の島唄歌手つるとその息子ヘンリー母子が偶然に拾った脚本『ラブーの恋』を映画化する旅を通して、沖縄という土地や人々の身体に刻まれたスティグマや記憶を巡るロードムービー。沖縄の織りなすファンタズムを巡る物語と音楽と言葉が三次元コラージュされていく、マチブイ・ローリングストーンたちの移動と越境のファンタジーポップス。ロッテルダム国際映画祭などに出品。

《上映スケジュール》
A=オキナワン ドリーム ショー
B=パラダイスビュー〈特別編〉
C=ウンタマギルー
D=私的撮夢幻琉球 J・M + パペット シャーマン スター
E=夢幻琉球・つるヘンリー
変=変魚路

1/14(土)=13:00[変]/14:45[B]/17:10[E]/19:20[変]
1/15(日)=13:00[変]/14:45[C]/17:10[D]/19:20[変]
1/16(月)=13:00[変]/14:45[A]/17:10[E]/19:20[変]
1/17(火)=13:00[変]/14:45[B]/17:10[D]/19:20[変]
1/18(水)=13:00[変]/14:45[A]/17:10[E]/19:20[変]
1/19(木)=13:00[変]/14:45[B]/17:10[D]/19:20[変]
1/20(金)=13:00[変]/14:45[C]/17:10[A]/19:20[変]

《当日料金》
『変魚路』=一般1,800円/学生・シニア1,200円/会員1,100円
そのほか=一般1,500円/学生・シニア1,200円/会員1,100円
『変魚路』を除くすべての作品でリピーター割引を実施。窓口にて特集上映の半券もしくは『変魚路』の半券提示で一般料金1,500円から200円割引。

《舞台挨拶》
1/14(土)『変魚路』13:00の回上映後、19:20の回上映前に高嶺剛監督、平良進さんの舞台挨拶有り

主催:シネマトリックス
協力:奥山恵介事務所 市民プロデューサーシステム 高嶺プロダクション パルコ ヒートゥバーンプロダクション

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