作品案内

磯部真也個展〈堆積した時間によるドラマ〉

img_main
上映日程: 1月24日〜1月31日

イメージフォーラム・シネマテークNo 1033 

磯部真也個展〈堆積した時間によるドラマ〉

最新作『13』でイメージフォーラム・フェスティバル2020大賞を受賞した磯部真也の初めての個展を開催。

タイムラプスを使ってダイナミックに時間を変容させる磯部真也の全作品を初めて一挙に上映。作家自身のティーチインも交え、実験映画と劇映画を往還するような独自の制作スタイルに迫る。

【 上映日時 】
2021年1月24日(日)14:00〜
2021年1月31日(日)14:00〜
※各日上映後に作家によるティーチインあり

【 会場 】
イメージフォーラム3階「寺山修司」

【 料金 】
一般700円/会員500円(当日券のみ)
※イメージフォーラム3階で15分前から受付いたします。




【 上映プログラム 】 4作品48分

dance
磯部真也/デジタル/5分/2009
記憶についての映画である。しかし人間が持つ記憶ではない。場所に宿る記憶、堆積した時間とも言える。ありふれたテーマだが、本来目に見えないこれらの観念をイメージとして表現する事を試みた。映画を撮ること自体が、失われていく時間を捕らえる行為でもあると思ったからだ。一人の女の生活をモチーフにした。堆積した日常は部屋にあり続ける。(磯部真也)

EDEN
磯部真也/16ミリ/15分/2011
岩手県八幡平市にある巨大廃墟、旧松尾鉱山跡。かつてその場所は「雲上の楽園」と呼ばれ、一万人の暮らしがあった。十数棟の鉄筋コンクリートの廃墟はゆっくりと朽ち果てながら、それでも未だあり続けている。この作品ではその場所にある無常と永遠という相反する時間を映像化しようと試みました。(磯部真也)

For rest
磯部真也/16ミリ/17分/2017
森(Forest)の樹木の根元に置かれた食卓にご馳走が並ぶ。16ミリフィルムのタイムラプスで食物が次第に腐る。この時間の流れを見つめながら、観客の想像力は、死(rest)を含むさまざまなイメージを触発されて物語を紡ぐが、やがて食卓が草の山となって新たな芽が生え始める中、時間の神秘さに打ち震えるとともに再生の希望を抱くようになる。(イメージフォーラム・フェスティバル2017カタログより)

13
磯部真也/デジタル/11分/2020
13秒間隔のインターバル撮影、多重露光、天体の定点観測、16ミリフィルム、そして30代の半分を占める5年の時間。21世紀のヘリオグラフィーという、美しい時代錯誤だというべきか。歴史となった光の詩学を顕在化する、孤独な太陽礼拝というべきか。意識を失う瞬間と意識が戻る瞬間が交差するような、作品中盤の色と音が忘れられない。(馬定延/イメージフォーラム・フェスティバル2020カタログより)

 

 

オフィシャルサイトはこちら