作品案内

空中茶室を夢みた男

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上映日程: 10月26日〜終了未定

松花堂弁当 その名の由来となった男とは江戸初期、随一の文化人と謳われた松花堂昭乗。そして日本のレオナルド・ダ・ビンチと評される大名茶人・小堀遠州。この二人のコラボで造りあげた究極の茶室とは。

江戸・寛永文化をリードした男たちのなかでも築城から作庭までを指揮し、利休、織部と続いた茶の湯を新しい時代にふさわしい「綺麗さび」に結実させた、日本のレオナルド・ダ・ビンチと評される大名茶人・小堀遠州。その心の友にして芸術仲間であり、天皇家と将軍家の公武の融和という政治活動に力を合わせた石清水八幡宮の社僧、松花堂弁当、その名の由来となった松花堂昭乗。ドキュメンタリー映画『空中茶室を夢みた男』は文化と伝統の新たな創出に情熱を注いだ遠州と昭乗のふたりがつくりあげた空中茶室をめぐる記憶の旅である。

・遠州と昭乗の友情
伏見奉行の遠州と石清水八幡宮の社僧・昭乗は茶会を催してよく行き来するが、遠州が江戸づめで会えない時、「今宵の名月を私はひとり寂しく眺めています」と昭乗は書き送る。遠州は5歳年下の昭乗が病で亡くなると、大きな喪失感に襲われ、歌を詠む。「我をおきて先たつ人とかねてよりしらて契りし事そくやしき」。自分より先に死ぬと知っていたら、友情を結ばなかったのに、先だたれて本当に悲しいという痛切な気持ちがこめられている。

・謎を秘めた高僧松花堂昭乗
寛永期の三筆と称される松花堂昭乗は、書と絵画と茶道において類まれな才能を示した一級の文化人である。幼少より公家文化の薫陶を受けるほどの身分であったが、実父母の名は生涯明かさなかった。映画では立川流の噺家・立川寸志が昭乗の声に扮して人生を語り、晩年の吉野への旅の記を朗読する。一方、石清水八幡宮のある男山の遺跡調査により、遠州と昭乗が斜面を利用して作った懸けづくりの茶室・閑雲軒の礎石が発見される。空中に突き出た茶室の創造こそ新たな時代の文化のシンボルであった。

企画・製作・監督:田中千世子
出演:鈴木弥生、富山紋、柴田一左衛門、松﨑照明、小森俊寛、垣内忠、堀尾道寛、橋本政宣、立川寸志(ナレーション)
2019年/75分/日本/配給:フイルムヴォイス

2019年10月26日(土)よりモーニングショー
連日10:50から
特別前売鑑賞券1,200円発売中(オンライン予約には使用できません。公開日前日までの販売)

<トークイベントスケジュール>連日、上映終了後に開催
10/26(土):ルー大柴さん(遠州流茶道師範・大柴宗徹)
10/27(日):小堀宗翔さん(遠州茶道宗家第十三世家元の次女)
10/30(水):畔蒜多恵子さん(画家)
11/1(金):立川寸志さん(落語家)
11/2(土):深谷信子さん(茶道史研究家)
10/28(月),11/6(水),11/8(金):田中千世子監督
10/29(火),10/31(木),11/3(日),11/4(月),11/5(火),11/7(木):来場者に本映画パンフレット進呈

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