作品案内

日本鬼子 リーベンクイズ

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上映日程: 8月24日〜終了未定

 「リーベンクイズ/日本鬼子」は日本が本格的な侵略戦争を開始した1931年の満州事変から日本の敗戦までの日中15年戦争の軌跡と世界情勢を追いながら、中国大陸で侵略戦争の実行者となった元皇軍兵士14人を日本の各地に訪ね、彼らが行った加害行為の告白を記録したドキュメンタリーだ。日本の過去の恥部とも言える題材に果敢に取り組んだ本作が2001年の初公開から18年の歳月を経てデジタルDCP版としてよみがえり、再びわたしたちに「戦争とは何か」を問いかける。

 監督の松井稔が14名の証言者に依頼したことは、「誰かから聞いた、或いは他の人がやっていたという話ではなく『自分が何をしたのか』だけを話してもらい」、そして「今、振り返ってみてこう思うではなく、出征前、そして戦地で、まさにその時にどう感じたのかを、曖昧な言葉でなく語ってもらう」というものだった。

 証言者の生い立ち、学歴、職業は様々であり、軍隊での経歴も陸軍二等兵から下士官、将校、さらに憲兵、軍医と多岐にわたる。中国人を虫けら同然の感覚で生体解剖や細菌実験を繰り返した軍医、731部隊隊員。自らの功績や名誉のために拷問と大量処刑を行った憲兵。上級者(古兵)の下級者(新兵)に対する私的制裁によって「上官の命令は天皇の命令である」という日本軍特有の軍隊機構をたたき込まれ、人間性を喪失した兵士たち。

 様々な葛藤を経て、彼らの口をついて出てきた言葉は、彼ら自身が行った壮絶な事実。思い出したくない、しかし決して忘れることができない、まして、なかったことになどできない残虐な加害行為の数々。人間の行いうる狂気のような行為と弱さ、そして実際の戦争を伝えたいという痛切な思いで、勇気をもって行った告白、証言をわたしたちが真剣に受け止めるまで、彼らの戦争は終わらない。

(『リーベンクイズ』とは、『日本鬼子』の中国語読みで、皇軍兵士たちが襲ってきた際に、中国の人々が兵士たちを称して用いた言葉。)

2000年/日本/16mm→DCP/160分/製作・監督:松井稔/製作・撮影:小栗謙一/制作:「日本鬼子」製作委員会/配給:ダゲレオ出版

2019年8月24日(土)よりロードショー
連日10:40からモーニングショー
当日料金:一般1,500円|学生・シニア1,200円|会員1,100円